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1話 ページ1

顔に怪我をした佐々木を片桐は保健室に連れてきた。



片桐「お前がやられるなんて珍しいじゃねぇか」


貴女「ははっ、体調でも悪いのかな笑」


片桐「テメェの事だろ」


貴女「そうだね」


片桐「何かあったか?」


貴女「あ…、えっと、大丈夫」


片桐「…そうか」



ちょっと横になれば大丈夫、片桐は先に戻ってな。


何か隠すように笑顔を貼り付けながらそう言った佐々木。


片桐はそんな彼女に気づき、その場を離れるふりをした。



貴女「…っ、グスッ…」



しばらくすると佐々木のすすり泣く声が聞こえてきた。



片桐「どうした」


貴女「あ…まだいたんだ…」


片桐「何で泣いてんだ」


貴女「…片桐に言ってもわかんないよ」


片桐「どういう事だ」


貴女「……あのさ、私って要らないかな?
私がいたら迷惑かな?」


片桐「そんなことねぇだろ」


貴女「…あのね、私の家ね…」



泣きながらも家の事情を説明した佐々木。

親が共働きで忙しいこと、
構ってもらえず寂しいこと、
なぜ開久にきたのか、

など、全てを話した。



貴女「くだらないよね。
高校生にもなって恥ずかしいよね。

ごめんね、話聞いてくれてありがとう」


片桐「…じゃあ、俺と一緒にいろ」


貴女「は?」


片桐「そうすればお前は1人じゃねぇ。
さっきみたいに絡まれても大丈夫だろ」


貴女「っ…!
ドスでやられたくせに」


片桐「黙れ」


貴女「でもっ、嬉しい!」



佐々木の話を聞いて、彼女は自分が思っていたよりも強く弱い存在であるのだと知った。


喧嘩は開久に劣らずの強さだが、心は普通の女子と変わらない弱い存在だと。

2話→



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あかね(プロフ) - (´・ω・`)さん» コメントありがとうございます!…なんか告白みたいですね笑 更新頑張ります! (2019年9月26日 21時) (レス) id: 6a4fa7f315 (このIDを非表示/違反報告)
(´・ω・`) - ずっと前から大好きでした…更新無理しない程度に… (2019年9月26日 17時) (レス) id: 03f6bf06e7 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:あかね | 作成日時:2019年9月24日 10時

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