開久にいる女2 【今日から俺は！！】 (ページ40)

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40話ページ40

【数週間後】

桜の花びらも徐々に減ってきた4月下旬。

春見は辞める前にした約束を果たすために開久へと来ていた。

教室では相変わらず喧嘩をしている生徒。

その中で佐々木は教卓の前にパッフェを抱えて座り、

今までと何一つ変わらない風景の中会話している。

貴女「春ちゃん久しぶり！」

教師「おう。約束通り来てやったよ」

貴女「紅高どう？」

教師「んー、まぁここよりかは静かだな笑
平和で安全だし笑笑」

貴女「そりゃそうでしょ笑」

教師「なんか噂では新入生が暴れ回ってたらしいよ。
私も狙われかけたらしいけど、何もしてこなかったなぁ…」

貴女「新入生が暴れ回るって、ウチじゃ日常茶飯事だよ笑
それに春ちゃんは元ヤンだから絡まれても大丈夫でしょ」

教師「たしかにな笑」

2人が話していると、突然教室の扉が開かれた。

騒がしかった教室も静まり返り、みんなが一斉に扉を見た。

そこにはヘルメットを被り、手には金属バットを持った男子生徒が立っていた。

「テメェ、こんなとこで何してやがる」

ヘルメット男「頭は誰だ」

「頭ァ？」

教師「さっそくトップ争いか？笑」

貴女「パッフェ怖いねぇ～」

パッフェ「わんっ」

教師「お前が言うか笑」

「Aさんどうします？」

「俺らがやりますか？」

貴女「何で殴る前提なの笑

んー、教えてもいいんだけど
ヘルメット君の目的を教えてくれる？」

ヘルメット男「俺はトップを倒してここの頭になる」

「「ははははっ笑」」

「やめとけって笑」

春見「新入早々怪我するよ？笑笑」

一瞬沈黙が流れ、ヘルメット男の言葉を理解するとすぐに爆笑の渦に飲み込まれた。

あろうことか、春見まで笑っている。