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37話 ページ37

貴女「そんなに怒らなくてもいいのに〜」


パッフェ「わんっ!」


相良「テメェのせいで今井逃したじゃねぇか」


貴女「いや、アイスの誘惑に勝てる奴はいないよ」



そう話しながらソフトクリームを片手に帰途についている3人。


今井に缶をぶつけられた後、すぐに追いかけた開久生たちだったが、佐々木が寄り道したため逃してしまった。



貴女「美味しいよ、食べる?」


相良「いらねぇ」


貴女「わっ、パッフェどこ行くの?!」



佐々木の側を歩いていたパッフェが突然走り出した。


数十メートル進んだところで止まり、何やら廃墟の方を見ながら吠えている。

追いついた佐々木が不思議に思いながら見てみると、今井がこちらに向かって何か叫んでいる。



今井「Aさぁぁあん!」


貴女「そんなとこで何してんの?」


今井「助けてくださぁぁい!」


三橋「あぁぁぁあ!!」


貴女「…?」



今井が助けを求める声に被せて、三橋が大声で叫ぶ。

2人の声は重なり、当然何を言っているのかわからない。



貴女「今、後ろに相良と片桐いるけど!!」


相良「ンだよ、そんな大声だして。
とうとう気狂っちまったのか」


貴女「あれ」


相良「今井に三橋じゃねぇか」


片桐「あいつらあんなとこで何してんだ」


貴女「面白いから放っておこ」


相良「だな」



片桐と相良も一瞬だけ今井の方を向いたが、何事もなかったかのように再び歩きだした。


そんな彼らを見て、
絶望した表情を浮かべる今井は、


もう自分は一生ここから出られず、

ここで野垂れ死ぬのではないか



と死を意識し始めたのだった。

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白雪 - 好き。 (2019年8月9日 22時) (レス) id: 03f6bf06e7 (このIDを非表示/違反報告)
いっちー - 続き見たい! (2019年8月9日 1時) (レス) id: 2169c2a8bd (このIDを非表示/違反報告)
Milky@ミルキー(プロフ) - めっちゃ好きです…!更新頑張ってください(*^_^*) (2019年7月30日 10時) (レス) id: 1a7b3850cd (このIDを非表示/違反報告)
白砂(プロフ) - やばめっさ好きやわー!!更新大変やと思いますが頑張ってくださいね!!!! (2019年7月26日 23時) (レス) id: 30dece3efd (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:あかね | 作成日時:2019年7月11日 8時

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