開久にいる女2 【今日から俺は！！】 (ページ36)

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36話ページ36

翌日、佐々木が片桐たちと歩いていると

片桐の後頭部に何かが直撃した。

振り返り犯人を捜すと、今井が真っ青な顔をしてこちらを見ていた。

相良「今井、お前か？」

今井「俺じゃねぇ！」

相良「オメェしかいねぇじゃねぇかよ」

昨日のことを思い出した佐々木は、これが三橋の仕業だとすぐに気がついた。

しかし、片桐の頭に缶が当たったのが面白かった佐々木は
何も教えないほうが面白いと判断し、１人笑いを堪えていた。

片桐「何か文句あるのか？」

今井「文句…ないよ！」

相良「なんで文句ねぇのに缶ぶつけてんだよ！」

片桐「しかもただの空き缶じゃねぇ。
中身がしっかり入った缶だ！

空き缶の何倍も痛ぇ」

貴女「ふはっｗ」

相良「A、テメェは笑いすぎだ！」

貴女「だって面白いんだもんｗ」

片桐の一言についに笑いを堪えきれず、吹き出してしまった。

そんな彼女に相良は一喝する。

今井「中身が入ってる缶投げるとか。
そんなもったいないことしねぇよ俺は！」

相良「中身入ってる入ってねぇの問題じゃねぇんだよ！」

片桐「そういや今井、お前、三橋に勝ったらしいじゃねぇか」

相良「あの卑怯者に勝って調子乗ってンだろ」

そう言いながら２人が今井にどんどん近づいていく。

その間も佐々木は１人笑っていた。

今井「やばい！サツだ！！」

相良「テメェ…、つまんねぇ嘘つくんじゃねぇ！」

そう指差して逃げ出した今井を、開久全員で追いかける。

それすらも面白いようで、佐々木は走りながら笑っていた。