いねむり。 feat.しるくろーど ページ2
○♪.°
「しるくー。これ、あげる」
「なんでまたケーキ？買ってきたん？」
「まさいがくれたのー。一緒に食べようと思って」
日曜日。
特にこれといった用事もなく、暇を持て余していた時だった。
コイツ、Aが家を訪ねてきたのは。
手には白い箱。
表に見えるロゴを見る限り、結構有名なケーキ屋のものだった。
決して近いわけではないが遠いわけでもない場所に住むAが訪ねてくるのは少し珍しい。
Fischer'sぐるみの付き合いではあるが、不思議とAが他メンバーの家に行くことは滅多になかった。
その疑問をそのまま口にする。
Aは少しキョトンとした後、いつものようにふわっと笑った。
「だってしるくの家が1番落ち着くんだもん」
「……あーそーですか」
少しぶっきらぼうに返事をする。
Aはうん、と頷きながらリビングへ駆けていった。
慌てて両頬に手を当てる。
熱い。動揺しすぎだろ。
情けなくなってくる。でも、それだけ好きだってことだもんな。
なんとか自己完結し、箱を持ったままキッチンに向かう。
「A、飲み物何がいい？」
「ミルクティー！」
リビングの方から元気な、だが少し眠気を帯びた返事が返ってくる。
アイツ多分寝るな。
そう確信してミルクティーを作らずリビングへ行く。
案の定、Aは床に突っ伏して小さく寝息をたてていた。
ケーキ食うっつってんのになんで寝るかな。
まぁそれがコイツなんだけど。
しゃがみこんで顔を覗き込む。
……くそ、かわいーな。
あどけない寝顔は幼い子供のようで。
愛しさがこみ上げてくる。
「……A、好きだよ？」
「……ふふ」
「っ！？」
思わず口にした本音の後、微かに耳に届く笑い声。
驚いて近づけていた顔を離すと、目線の先には先程通り規則的な寝息をたてるA。
寝言？大きく息を吐いて胸をなで下ろす。
今は寝てる時にしか素直になれないけど。
いつか絶対ハッキリ伝えるから。
その意を込めて、くしゃっと髪を撫でた。
○♪.°
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こより(プロフ) - 未人さん» コメント、リクエストありがとうございます！何とも可愛らしく私好みのリクエスト嬉しいです(*´ω`*)書かせていただきますね♪ (2017年3月28日 10時) (
レス) id: dec12fd7c6 (このIDを非表示/違反報告)
未人 - リクエストです!シルクで、夢主ちゃんが思いっきり甘えてデレデレになって、シルクがドキドキし過ぎて死にそうになる的な話お願いできますかね...?分かりにくくてすいません! (2017年3月27日 23時) (レス) id: c977af51b8 (このIDを非表示/違反報告)
こより(プロフ) - コメントありがとうございます！夢主ちゃん褒めていただけて嬉しいです〜！その上リクエストまで！本当にありがとうございます……！遅くなるかもしれませんが、必ず書かせていただきます！ (2017年3月22日 9時) (レス) id: 6469fcef72 (このIDを非表示/違反報告)
ちか。(プロフ) - コメント失礼致します。夢主ちゃんがとにかく可愛い！掴み所のない夢主ちゃんと、それに翻弄される皆さんとのもどかしさがたまりません！よければリクエストさせてください！どんなシチュでもいいので、マサイくんとのお話が読みたいです！よろしくお願いします！ (2017年3月21日 21時) (レス) id: 39f6d5e431 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：こより | 作成日時：2017年3月19日 22時
