【刀剣乱舞】愛せないから愛させない。* 肆色*

71色目 ｢三条派ってなんかあれみたいな雰囲気？裏組織的な｣。 ページ38

｢いや確かに、確かに今日はやけに天井とか庭が騒がしいと思ってたよ!!!!!思ってたけどなにしてんのちょっと!!!!!ねぇ!!!!!ねぇってば!!!!!｣

がっくがくと私の肩を揺らす加州。もうやめてくれ、という制止の声もどうやら届いてないらしい。いやもうほんと、揺らされすぎて酔ってきたんだが……うぇ気持ち悪い……。

｢あいつらと鬼ごっこしたって主何したのか分かってる!?!?下手したら命失ってたんだよ!?!?特に今剣なんて三条の刀なんだから何考えてるのか分かったもんじゃないし、ねぇ自分のした事分かってんの!?!?!?｣
｢待って、待ってくれ落ち着けよ……結果的には薬研に捕まったって私言ってたろ……｣
｢そーいう問題じゃないんだってばぁ!!!!!!｣

一通り大声で叫び落ち着いたのか、はぁーっと息をついてここでようやく加州は私の肩から手を離した。

もうなんなんだこいつ。加州がわからん！私は加州がわからんぞ！

｢あとな、三条ってのは多分刀派のことだろうが……今剣はもう私の事を主として認めてくれて、私の刀になってくれたから安心していいぞ｣

これをいうと、信じらんない嘘でしょみたいな顔をして、今度は加州は震え出した。

｢今剣が……!?!?三条が!?!?えっ……スパイとかじゃなくって!?!?!?｣
｢うーんそれは知らんが……｣

加州の口ぶりからするに、どうやら三条という刀派の刀達は、この本丸の中でもそれなりに恐れられているらしい。権力者でもあるのだろうか。

｢ま、仮にスパイだったとしても今剣が言ったことを私は信じるよ。嘘だったら"色"で分かるし｣
｢色？｣
｢えっ？あー……｣

そうだそういや加州にも説明してなくない？ 私、これから先色んなやつに"色"のこといちいち説明しなきゃならないのかよ。なんでだよ。もうみんなで便利アイテムで記憶書き換えてくれよ、"色"についてみんな最初から知識持っていてくれよ。

そんな悔しさに泣きそうになりながら、私は加州に、鬼ごっこ組にしたのと同じように"色"のことを説明した。



｢……なる、ほど？｣
｢やっぱり分かるわけないよな｣
｢うん、ぜーんぜん｣
｢……とりあえずそういう特殊感覚があるってことは覚えていてくれ。私の前に、大抵の場合嘘は通じないぞ。よほど上手く"色"を隠さない限りはな｣
｢隠すも何も見えてないから隠せないんですけど｣
｢えっ？あっそっか｣

もうダメだ。刀剣男士達のほうが私よりよっぽど平常な感覚を持っているんじゃないのか？

72色目 ｢私あの日の加州を実は未だに許してないんだからな｣。→←70色目 ｢本当にどこまで行こうとも私は永遠に普通にはなれない｣。

• 金　運: ★☆☆☆☆
• 恋愛運: ★★★☆☆
• 健康運: ★★★★★
• 全体運: ★★★☆☆

ラッキーアイテム

革ベルト

ラッキーカラー

あずきいろ

ラッキーナンバー

8

ラッキーアルファベット

X

ラッキー方角

西 - この方角に福があるはずです

おみくじ

おみくじ結果は「末凶」でした！

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す