第2章 1色目 ｢私だって真面目にここのことを考えてるんだぞ｣。 ページ12
2日連続の
風呂から上がってすぐの吐き気、移動している間の吐き気、立ったりしゃがんだりする度の吐き気と目眩、いやァよく耐えてるな私。
薬研には今、第1部隊のメンツに出陣はしないということ、それから、粟田口部屋に手入れをすることも伝えに行ってもらっている。
部屋に引きこもっている間、審神者部屋に置き去りにされていた刀帳とあまりきちんとは目を通していなかった資料を、私はひたすら読み込んでいた。薬でふわふわする頭でも不思議と内容は入っていったんだから、いやァ私意外と本気でここのやつらに向き合おうと思ってるのかもしれない。
それからこんのすけにも頼んで、怪我をしているやつのことも教えてもらった。
全てを読んで、状況もある程度把握し、私の下した判断は、粟田口派の刀の手入れを優先させること。
……本丸の整備とかを考えると、力のありそうな太刀の奴らを優先させた方がいいかとは思ったが、手入れに時間もかかれば資源の量も多い。何より強そうだからこそちょっと避けたい。拒まれて攻撃されたら私絶対死ぬ。
つまり、短刀が多い粟田口なら、時間もかからないし資源も少なく済むし、多くの人手を一気に確保出来るんだ。
それから1振り、とても興味深い奴がいる。そいつを上手く説得出来れば、色々早く終わりそうなんだよな。
｢ん〜、手入れ部屋の掃除は正直今からしても間に合わないしなァ……人数も人数だし……この前の部屋だけ使って、んん……｣
ブツブツと独り言を言いながら歩いていると、誰かが私を呼び止めた。
｢あっ……主！｣
｢ん？ ……加州!?｣
しまった。話は明日聞くからとか言いながら、結局追い返しちまったんだ。どうしよう……いやまァいいか。
｢ちょうど良かった！ 加州、今日は私を手伝ってくれ！｣
｢えっ……えっ？｣
｢お前はもう私の刀だからな、私の言うこと聞いてくれるだろう？｣
｢あー、それはそうだけど……えっ？｣
なぜだか硬直している。それもそうか、話をしてくれなかったやつを見つけたと思えばいきなりこんな反応をしてくるんだからな。
｢一昨日結局話をしなかったのは謝るよ。……けどだいたい、話したいことなんて分かる。加州が私を審神者と認めてくれるのであれば、私はもう加州の主だからな｣
2色目 ｢やっぱりこの本丸のやつは案外人懐っこいんじゃ……｣。→←─取得成功情報─
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蜂蜜パスタ(プロフ) - 東雲さん» コメントありがとうございます！随分と遅くなってしまいましたが、本日更新を再開いたしました。また読んでくださると嬉しいです(*^^*) (2022年2月1日 19時) (
レス) id: 5a3d3b5693 (このIDを非表示/違反報告)
東雲 - この作品大好きです！ゆっくりでいいので続きを楽しみにしています(*^^*) (2021年7月28日 20時) (レス) id: 3d369926d3 (このIDを非表示/違反報告)
蜂蜜パスタ(プロフ) - 清掃員Cさん» コメントありがとうございます！ 遅くなってしまいましたが本日更新しました！(*^^*) (2021年6月13日 21時) (レス) id: d4825d5ace (このIDを非表示/違反報告)
清掃員C(プロフ) - 続きめちゃくちゃ楽しみにしています！ (2021年6月4日 7時) (レス) id: 3f76f8d206 (このIDを非表示/違反報告)
蜂蜜パスタ(プロフ) - サクヤさん» ツイッターのフォローありがとうございます！フォロバしますね|ωΦ*)ｺｿｰﾘ･･･ (2021年4月1日 23時) (レス) id: d4825d5ace (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：蜂蜜パスタ | 作成日時：2021年3月25日 18時
