10話 ページ10
ー深川Sideー
『ネクタイ、買ってきました。こちらでよろしいでしょうか？』
京本部長は、色が白くて、透明感あるから、濃い青とか似合いそうなんだけど、どうだろう。
京本「うん。いいね。ありがとう。いくらだった？」
『あ、これ。レシートです。』
京本「了解。、あ、そうだ。今週の金曜日、空いてる？」
今週の金曜日？
『空いてます。』
京本「このパーティーついてきてくれる？」
あれ？
今年から、京本部長が行くんだ。
『かしこまりました。同行します。』
京本「意味わかってる？」
ん？
京本「ここに女性同伴って書いてあるでしょ？俺のパートナーとして来て欲しいっていう意味なんだけど。」
、パートナー？？
京本「恋人のふりとは少し違うんだけど、ドレスアップとかはちゃんとしてもらえると嬉しい。」
結婚式に着ていけるようなドレスは持っているけど、次期社長である京本部長に釣り合うようなドレスは持っていないかも。
買いに行かないと。
立ち居振る舞いは、一応秘書だし、大丈夫なはず。
京本「ごめん。嫌だった？彼氏が嫌がる？」
『あ、いえ。そういうわけではなくて。どんな服を着ていったらいいんだろうと考えていました。』
京本「あ、そういうこと？一緒に買いに行こうか。」
いや、お時間取らせるのは申し訳なさすぎる。
京本「今日空いてる？」
『あ、えっと。、申し訳なくて。』
京本「正直業務外の時間に働かせるの申し訳ないし、かといって残業代も出せないから、ドレス買いに行くのぐらいは俺が手伝う。」
甘えてもいいのかな。
確かに、私のセンスが悪かった場合、京本部長に迷惑をかけることになる。
素直にお願いしよう。
『では、お願いします。』
京本「わかった。じゃあ、今日の終業後に。」
『はい。では、後ほど。』
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 481人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：Akane | 作成日時：2024年3月14日 13時
