17話 ページ17
やっぱり京本部長はすごい。
人脈づくりも上手なんだ。
京本「これで一通り挨拶回りは終わりかな。ちょっと飲み物でももらいにいこうか。」
『あ、はい。やっぱり、京本部長、じゃなかった。、えっと。大我さんは、こういう場慣れてますね。』
京本「まあ、父親について色々行ってたからね。」
そうなんだ。すごいな。
跡取りとして育てられたんだ。
京本「お、これ。美味しそうじゃない？いちごのノンアルコールカクテルだって。」
美味しそう！
京本「飲む？」
『あ、はい。飲みたいです。』
古川「京本くん。」
あ、この間の接待の時の部長さんだ。
京本「古川さん。こんばんは。」
古川「今日も深川さんと一緒なんですね。、あ、紹介します。こちら、うちの会社のアンバサダーの松村くんです。」
アンバサダー？あ、CMの？、え、うそ。、
松村「松村です。初めまして。、え？」
京本「京本です。初めまして。」
どうしよう。、
こんなの予想外で、心の準備が。
京本「すみません。ちょっと、向こうで呼ばれてて。あとで、またお話しさせてください。行こうか。」
『あ、はい。』
呼ばれてなんかないのに。どうしたんだろう。
『大我さん？』
京本「ちょっとこっちきて。」
こんな隅っこの方で何を？
京本「ごめん。異常な震え方してたから、ちょっと気になっちゃって。松村さん？知り合い？」
気づかれてた？
心配させちゃった。
『幼稚園の頃から、高校生までの元幼馴染です。あ、いや、。幼馴染ではないか。知り合いです。』
京本「何かあった？」
話すほどのことではないけど、一応、。
『私はほっくん、。あ、いや。松村さんのこと大好きだったんです。大事な友達だと思っていました。彼イケメンだから、仲良くすると女の子から妬まれて、男の子とは何故か仲良くなれなくて。』
でも、。
『私は、それでもよかった。松村さんと一緒にいられれば楽しいし、幸せだから。だけど、ある日聞いちゃったんです。』
京本「無理に話さなくていいよ。」
『、あ、いえ。大丈夫です。話せます。』
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作者名：Akane | 作成日時：2024年3月14日 13時
