次期社長のお目付役 (ページ14)

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14話ページ14

京本「ある人は、京本社長の息子なんだから、優秀な人であるべきだと思い込んで俺を見る。でも、他のある人は、社長の息子で甘やかされて生きてきたんだから、ただのバカ息子だって思ってる。、、ごめん。俺何言ってんだろう。こんなこと深川さんに言っても困らせるだけだ。」

きっと悩んで傷ついて、諦めて。

『聞かせてください。京本部長の気持ち。』

京本「深川さんの目には俺はどう映ってる？」

私は、。

『最初は、怖い人だなと思っていました。距離とってくるし、絶対仲良くなれないって。でも、観察を始めて、。冷たく見えるけど、実は優しいお人柄に気がついて。京本部長についていきたい。今はそう思っています。』

ちょっと照れてる？

店長「お待たせ。烏龍茶とビールとお通しね。串揚げはお任せで揚げ始めるね。」

京本「ありがとう。とりあえず、乾杯しようか。仕事お疲れ様。」

『お疲れ様です。』

いい飲みっぷり。

京本「深川さんってやっぱり変わってるよ。」

、え？

『そうですか？』

京本「さっき、俺のこと話してる時に家柄の話を一切出さなかった。あんまり社長の息子ってことを意識してないんでしょ？」

あ、そういえばそうなのかも。

『あんまり気にしてなかったです。』

京本「ふーん。そうなんだ。」

『そもそもなんですけど、京本部長が自分は社長の息子だってアピールされないので、私が気にする必要もないかなと思って。』

こちらが勝手に気を使うのも違うし。

京本「そっか。やっぱりね。だから、信用してみてもいいかなって思った。」

え？

京本「深川さんは、俺自身を見てくれる。俺のことを知ろうとしてくれた。、もしかしたら、心のどこかで信じてみたいって思ったのかもね。」

京本部長は、今、変わろうとしている気がする。

『光栄です。』

店長「ほい。まずは野菜からね。どうぞ。」

美味しそう！

京本「じゃあ、食べようか。」

『はい。』

衣はサクサクで、野菜が瑞々しくて。美味しい。

京本「美味しそうに食べるね。」

『あ、はい。とても美味しいです。』

京本「深川さんの好きな食べ物は？」

うーん。なんだろう。

『ハンバーグですかね。』

京本「あー、美味しいよね。この間食べたハンバーグが美味しかったんだよね。今度一緒に行こう。」

『あ、はい。』