スファレライト

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今日もまた同じ1日が始まる。


謙「あれ、今日早いね」



「そうですか」



謙「全然いいけどね」

店長は俺のことを気にしてるみたいで
いつも優しくしてくれる。

俺はもともとあんまり喋るのがうまくないから
店長には、俺がフロアに出てる時無理してるみたいに見えてるんだと思う





顕「おはよ、大我」



「あ、今日顕嵐いるんだ。おはよ」



顕「ほんとは出るはずじゃなかったんだけど」



「あぁ。足りなくなったの？」



顕「うん」


顕嵐はたぶん俺がこの店で1番仲がいい人。
店以外でも時々連絡して会ったりする、いわゆる普通の友達。

欲しい分だけしか働かない。
お金が足りなくなってきたら適当に来て、
気に入ったお客さんひっかけてお金巻き上げて
でもめちゃくちゃモテるから店長も誰も何も言わない。

絶対余分には稼がない。
その気になれば1位になるのも簡単だろうに。



顕嵐も、別にこの仕事が好きなわけじゃないんだってこの前言ってた。

最初は女の子が苦手だったって、店長に聞いたこともある。





謙「大我、指名きたよ」


店長のひとことで顕嵐との話にキリをつけて立ち上がった。




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