マーメイドの初恋2 (ページ7)

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17話救援任務ページ7

歌｢元々は、地元で焼肉チェーン店を展開する運営会社の社長一家が住んでたそうです

しかし、昨年の7月
例のBSE問題で焼肉店は壊滅的な打撃を受けたことから、多額の借金を苦にして一家心中
以来、社長宅は心霊スポットとして噂になり、
地元の中高生や大学生、フリーターなどが肝試しとして訪れ相次いで行方不明に
噂が噂を呼び被害が拡大していったんでしょうね｣

冥｢心霊スポットの類いは、とかく噂が広がるのが早いからね
特に最近は、インターネットによって信じられないくらいのスピードで広まっていく
結果、私達、呪術師の出番も増加傾向にある訳さ｣

歌｢それ以外にも、学校帰りに行方不明になった小学生3人
その親族、警官、その同僚、友人と行方不明者を辿ると、あの洋館に行き着き被害にあってる可能性があります
一刻も早く、元を絶たなきゃですね｣

冥｢総監部も、そう判断したから私に調査を以来したんだろ
決して安くないギャランティを払ってね｣

歌｢また、吹っ掛けたんですか?｣

冥｢人聞きが悪いよ
交渉したと言ってくれ｣

｢着きました｣

冥｢じゃ、行こうか｣

2人は、車をでて洋館に足をむけ歩き始めた

歌｢"闇より出でて闇より暗くその穢れを…｣ポン

冥｢帳は必要ないよ｣
歌｢え?｣
冥｢呪いの気配が感じられない十中八九、原因は建物の中にある
外から叩くとなったときに、改めて下ろせばいい｣

歌｢……たしかに
空いてる
なんか、詰まってるみたいです｣

歌姫は、ドアノブが空いてるのを確認した

歌｢なんだこれ;冥さん｣
冥｢いるね
それも、そこらじゅうに｣

歌｢っ!!｣

冥｢さっさと行くよ
私は要らないけど、要るだろ?｣

歌｢ありがとう…ございます｣

ドアを開け、懐中電灯を受け取り2人は洋館の調査を開始した

その日、Aは同級生たちと共に補助監督の運転する車に揺られていた

任務の用件は"呪霊討伐に向かった冥冥と庵歌姫への加勢"

一級術師の冥冥と二級術師の歌姫が任務に向かったのは二日前
二人の実力からすればさほど難しくない任務だったのだが、その予想に反して連絡が途絶えたまま二日が経過した
そこで救援に向かう面子として白羽の矢が立ったのが、呪術高専の二年生たちだったのだ

『んー…
ねぇ、勘だけど冥さん達さ(ﾎﾟﾘﾎﾟﾘ)
時間ずれてる感じの領域に閉じ込められてるのかな(ﾎﾟｷｯﾎﾟﾘﾎﾟﾘ)』

傑｢お菓子たべながら言われてもね;｣

お菓子たべながら言う、Aに思わず夏油は苦笑を浮かべながら答えた