【Free!】水依存症2

53敵* ページ5

*貴方SIDE*


ザバァ...


貴:！


遙:はぁ...はぁ...


遙が真琴を連れて戻って来た。
けど、真琴の様子が変だ。
意識が無い。


貴:ま、こと・・・？


頭の中はパニックに近い。
そんな僕を端に寄せ、遙は手早く真琴の処置をする。


貴:ぁ...あぁ・・・


自分はなんて無力なんだろう。
何故、何も出来なかったのだろう。
何故。何故。何故・・・


真:っ！！ごほっ・・・けほ・・・


遙:真琴！・・・大丈夫か・・・？
真:・・・ん・・・。ぁ！怜は！？
遙:渚が居る。大丈夫だ。
真:よかった・・・


その場から動けなかった。
ただ唯一、遙と真琴の会話が聞こえるだけ。
遙が僕に気づいて寄って来る。


遙:A。大丈夫か？
貴:・・・
遙:・・・A？どうした？どっか調子でも・・・


ダッ...


体が少し動く。その瞬間、僕は真琴の元へ駆け出した。


真:・・・！？A・・・？


気づくと僕は真琴に抱きついていた。
遙が見たらどう思うんだろう？なんて、考える暇はなかった。


貴:よか・・・よかった・・・
真:・・・！心配かけてごめんね(苦笑)


今までの涙がどんどん出てくる。
それほどの恐怖を今日、僕は味わった。


遙:・・・もう無茶すんなよ。
真:うん、ごめんね・・・


今日は凄く疲れた。凄く怖い思いをした。
でも、一歩進んだ。


ーーーーー
2013,9,7更新

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