【Free!】水依存症2

59滴* ページ11

*貴方SIDE*


江:いよいよですよ！
真:頑張ろう！
渚:おーっ！！
怜:こうなると緊張してきますね・・・(苦笑)
遙:・・・


皆のメドレーリレー大会の日。
今日、僕は皆と泳ぐことは残念だけど無い。
でも泳げない僕にも見える景色がある。一体、どんな景色を見せてくれるの？


貴:前は凛が見せてくれるって言ったんだよね・・・
遙:A？
貴:ううん、なんでもない！応援してるね(微笑)


僕は応援席の方へ、他の選手は皆準備をしに行った。


江:A先輩！出てきましたよ！
天:本当ねー・・・頑張ってほうしわね。
江:きっと大丈夫ですよ！


ぁ・・・凛だ。
なんで応援席じゃなくてプールサイド近くにいるんだろう？


貴:ごめん、少し席外すね？
江:え？もう始まりますよ？
貴:大丈夫、ちゃんと見るよ。特等席で。
江:・・・そうですか、わかりました(微笑)


江ちゃんは察してくれたのかわからないけど、優しい笑顔で答えてくれた。
僕も静かに「ありがとう」と言って凛の居る所へと急いだ。


ピーッ！


開始の合図が聞こえてくる。


貴:凛。
凛:！・・・A・・・お前は出ないのか？
貴:女子は男子に混ざっちゃダメでしょ(苦笑)小学校の時とは違うよ。
凛:っ・・・
貴:今、遙達にはどんな景色が見えてるんだろうね。僕はいつも見せてもらってばっかりだなー・・・
凛:俺にはよく分からない。
貴:ははっ...僕も分からないかな(笑)前は凛が見せてくれるって言ってくれたよね。


凛と会話をしながら僕は皆の泳ぎに目を離すことはしなかった。目が離せなかったから。


凛:なんで、Aや、俺じゃねぇんだ・・・！
貴:なんでだろうね、でも、これでいいんだよ。


そうだ、これでいいんだ。


ーーーーー
会話が多くなりましたね、
最近凛と遙がやけに多い。
続きます。

2013,9,23更新

60滴*→←58滴*

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す