7.秘密の目的(y.t.side) ページ7
他の女子に対するものとは全く違う感情。
…一目惚れ？
いや、そんな簡単な言葉でこの感情を片付けたくない。
とにかく、彼女を自分だけのモノにしたい。
「山中拓也です。よろしくね、Aさん。」
自分から、しかも女子相手に話しかけることなんて滅多にないのに。
いつの間にか隣の席に座る彼女に握手をしていた。
「よ、よろしく…」
ほら、やっぱり反応が他の女子とは違う。
もしかしたら今俺が少し猫被っている事にも薄々気づいているのかもしれない。
面白くて目が離せなくなる子やな…
もっとAさんの…
いや、Aのいろんな表情が見てみたい。
笑って、怒って、泣いて、哀しんで。
その綺麗な瞳を自分に向けて欲しい。
彼女の脳内を全て自分で埋めつくしたい。
.
だから…『主人』と『ペット』の関係は最適だった。
「…ふふっ、」
あぁ、あかんわ。自然と口角が上がってしまう。
今、俺の後ろには愛しいAがいる。
そう考えただけでなんだか気分が良い。
せやけど、せっかくなら後ろじゃなくて隣におってほしいな…
「A、なんで後ろ歩いてるん？」
「あ、いや、隣はハードル高いかなぁ…と。」
「えー、それだとAの顔見えへんやん。ほら、こっちおいで。」
「ちょ…！？」
俺はAの手を自分の手と絡めて、無理やり隣に並ばせた。
さっきチャイム鳴ったから人も全然おらへんし、どうせならこのまま授業遅刻するか。
「他の人に見られたら山中くんが…」
「大丈夫やって、もう授業始まったから人とすれ違うこと無いし。あと拓也な。
…なに、そんなにキスされたいん？」
なんて笑いながら話しかけると、Aは顔を赤くしながら「違う…」と小声で呟き下を向く。
ほんと可愛ええ子…
もっと独り占めしたくなってくるなぁ。
.
絶対にAは手放さない。というか、手放したくない。
Aが他の男と仲良くしてるのとか考えたくもないし。
ずっと俺のそばにおって欲しい。
彼女と出会ってから、そんなドロドロとした黒い感情が俺の心に深く侵入してくる。
今日からAは俺のペット。
退屈やった学校生活ともこれでおさらばや。
これから2人で、いろいろ楽しんでいこうな…？
大好きな彼女と少しでも長く2人きりでいたくて、俺はいつもよりゆっくりめのスピードで教室に向かった。
8.放課後と練習→←6.もう1つの始まり(y.t.side)
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鏡花(プロフ) - みるふぃーゆさん» ｱﾞｱﾞｱﾞｱﾞｱﾞわざわざコメントありがとうございます……更新頑張ります……！！ (2021年3月1日 18時) (
レス) id: 06f9fd4453 (このIDを非表示/違反報告)
みるふぃーゆ(プロフ) - めちゃめちゃ面白いです！！続きが更新されるのが楽しみです^_^ (2021年2月28日 21時) (レス) id: ed7d8d6f10 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：鏡花 | 作成日時：2020年10月11日 11時
