心は貴方に(dros_Gt.Vo.) ページ9
「A〜」
「1・2・3・4・5・6・7…え、待って8等身ある！？いや9等身！？」
「…A〜？」
「顔小さい…足長い…なんでこんなにスーツ似合うんだろ…」
「Aさ〜ん。」
「この写真ホーム画面にしたい…毎日拝む…」
「……」
どれだけ名前を呼んでも反応しないAは、ソファに座ってスマホに夢中になっていた。
彼女の視線を独り占めしているのは
最近インスタに投稿した、某有名ブランドのスーツを着てポーズを取る俺の写真。
「同じ人間と思えないレベル…え、待ってほんとにかっこよすぎない…？」
うん。そう言ってくれるのは嬉しいんだけどね。
本人いるんだよ、目の前に。
「…まさか画面越しの自分に嫉妬する日が来るとは思わなかったな。」
「ふぁっ！？よ、洋平さん！？？」
Aの横に座って小さく本音を吐き出すと、ようやくAは俺の存在に気づいた。
「もうお風呂上がってたんですね…！じゃあ、次私入ってこようかな…」
「待って。」
俺は、立ち上がってお風呂場へ移動しようとした彼女の腕を咄嗟に掴んだ。
…散々俺のこと放置しといて自分はすぐ逃げる、なんてこと無いよね？
「え、あ、洋平さん…？」
「A、目の前に本人いるのに、インスタの画像に夢中になるのはどうかと思うよ？」
そう呟きながらAの服に手をかけると
Aは真っ赤な顔をして恥ずかしそうにこちらを見つめる。
「ちょ、まだお風呂入ってないですし、」
「ダメ。絶対逃がさない。」
今度はちゃんと俺の目を見て、かっこいいって言って？
そう伝えると、彼女は観念したように小さくため息をついて俺の首に両腕を回した。
「洋平さんは、誰よりもかっこいいです。」
大きな瞳で見つめる愛しい彼女を捕まえたつもりだったけど
実は捕まったのは俺の方だったのかもしれない。
《心は貴方に》
(今夜はちょっと優しく出来ないかもなぁ。)
(ちょっとってレベルじゃなくなりそうな気がするのは私だけですかね…)
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
何故か今になって書いたインスタネタ。
あんなにスーツ似合う人洋平さんしかいませんよね…ほんとに色気が強すぎて困る…
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 51人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
鏡花(プロフ) - カノープスさん» わっ、わざわざコメントありがとうございます…！！初作品なのでいろいろ拙い部分もありましたが、楽しんでいただけたようで何よりです。次回作頑張ります！！ (2021年1月1日 12時) (
レス) id: 2fe5166eed (このIDを非表示/違反報告)
カノープス - 完結おめでとうございます！いつも更新される度わくわくしながら読ませて頂いてました…次回作も楽しみにしております！ (2021年1月1日 12時) (レス) id: e30a93ed77 (このIDを非表示/違反報告)
紗那_sana(プロフ) - 鏡花さん» え、すっごい楽しみですほんとありがとうございます！ (2020年12月6日 13時) (レス) id: 00903003ac (このIDを非表示/違反報告)
鏡花(プロフ) - 紗那_sanaさん» 紗那さんありがとうございます…ちなみにこれ終わったら年明けにユニゾン短編始める予定ですのでお楽しみに…(おい) (2020年12月6日 12時) (レス) id: 2fe5166eed (このIDを非表示/違反報告)
紗那_sana(プロフ) - 了解しました！無理はしない程度に最後までがんばってください！応援してます^^* (2020年12月6日 7時) (レス) id: 00903003ac (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：鏡花 | 作成日時：2020年9月7日 15時
