呪術師とヒーロー候補生 ページ38
☆
緑谷 side
黒い霧のようなものに突如覆われた中心部では皆がそれぞれ現状確認を行おうとしていく。各言う僕達も例外じゃなかった。けれど電波は途切れ途切れ、その上今まで感じたことの無い悪寒と共に気色悪い滑稽物が姿を見せた。ピリつく中心部の中で全員が目に見えない圧に押し込まれ、少なからず【恐怖】を感じていた。
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「__ッ。ってぇな」
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ドガァン！！！･･･と響き渡る中心部で捉えたのはどこかしら見覚えのあるツンツンの黒髪。埋め込まれた壁の中で映えた仮面のようなものはひび割れていて、パラリパラリと崩れ落ちていく。その隙間から見えたのは僕らのクラスメイトの顔だった。
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「ふっ･･･伏黒くん？！」
「えっ伏黒？！？！」
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僕の声に皆が中心部に視線を向ける中、当の本人はどこかキレた様子で付けていた仮面(？)を外して地面へとしまって行く。方法は分からないけど個性･･･の類いなんだろう。それよりもキレまくってる伏黒くんは鬼の形相を一向に変えない。そしてそんな彼に向かって女の子が走ってきていた。
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「必ず修復して神棚に飾ります」
『･･･おかか、』
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耳郎さん曰く伏黒くんと駆け寄ってきた女の子はそう言っていたそうだ。僕らの知る限り変わった単語を使う女の子は一人しかいない。でも、彼女は僕らのクラスメイトのはず。
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「特級四体に元特級呪術師が一人･･･厄介ですね、」
『高菜。』
「･･分かりました、呪詛師は先輩に任せます。」
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どうして嘘をついてまで体育祭を休んでそこにいるんだろう。仮面みたいなものをつけて目の間にいるんだろう。どうして冷静でいられるんだろう。･･･今、あそこにいる彼らは、いったい誰なんだろう。聞きたいことばかりが先行していく。
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『すじこ。ツナマヨ』
「！はい、背中は任せてください」
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必ず守ります、伏黒くんはそう言ったのだと耳郎さんから聞いた時には二人ともが宙を蹴っていた。伏黒くんは到底人とも、ましてや個性持ち･･･人間とも思えない化け物二匹に、御国さんは前線へ突っ込もうとしたが伏黒くんを吹き飛ばして来た化け物に道を阻まれて応戦している。
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「(僕は･･何をやってるんだ、)」
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運良く一般人は入れていないため、ここにいるのはヒーローとヒーローを志す学生ばかり。仮免も取得した生徒たちがほとんどだ。僕も行かないと、と足を動かそうとしたがそれは伏黒くんの言葉によって固められてしまった。
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sou(プロフ) - 恵くんが可愛い♡♡愛しい♡♡ (2022年2月28日 13時) (
レス) @page23 id: 26a665cc7a (このIDを非表示/違反報告)
はな(プロフ) - 不覚にもが、深くにもになっちゃってますよ……！ (2021年12月31日 2時) (レス) @page34 id: 1f4f011eda (このIDを非表示/違反報告)
ありす - 続編楽しみに待ってます！！ (2021年11月8日 13時) (レス) id: 1cf7d7e023 (このIDを非表示/違反報告)
魔灯 - 夢主かっこよ！！ (2021年10月28日 7時) (レス) @page44 id: 43f1bbcd44 (このIDを非表示/違反報告)
レイ(プロフ) - 夢主カッケェな……………最高だわwww応援してます！！ (2021年10月26日 9時) (レス) @page44 id: 10782220d2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：夾
| 作成日時：2021年8月19日 20時
