少なからずの殺気。《side エンデヴァー》 ページ7
☆
「あれっ、制服届いてなかった？」
『着る必要性を感じなかった』
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【問題児】･･･その言葉がよく似合うヤツだと思った。話しかけても返答しない、声を張れば睨みつけてくる、そして終いには顔を顰めてそっぽを向いた。苛つく俺をミラー越しに抑えるホークスはヤツの横でコミュニケーションを図ろうと一歩一歩と距離を縮めていた。
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「緊張してる？してるならおまじないとか意外と効くんだよ〜」
『あっそう』
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やはり無理か。ヤツはホークスの話から目を逸らすかのように指の骨を鳴らし始めた。確かその仕草をするのは違うことに意識を向けて今の状況を回避しようとしている、と聞いたことがある。ヤツにとって今の状況は退屈の要因であり【つまらない】と思っているんだろう。
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「お、着いたね。」
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長々話しかけていたホークスは外へ出るヤツに向けていってらっしゃい、と笑顔を向ける。ここまで来るとむしろ恐ろしいレベルで。ヤツがその言葉に一度振り返りを見せた時、ホークスはまだ手を振っていた。･･･そう、振っていたんだ。
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『あんた、ウザいね』
「！」
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その顔、
車に寄りかかるようにホークスを覗き込むヤツは初めて笑顔を見せた。笑顔といっても何か悪巧みを考えているような顔だ。そのあとで『いや態度から全部だったわ』とだけ零し、さっさと中へ入っていってしまった。
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「ホークス･･･大丈夫、かい？」
「いや、大丈夫ではあるんですけど･･･」
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いやぁ･･･面が良いですね、
塚内の言葉にジョークを溢すホークス。･･･傍からみればそうだろう。だが俺には別の意味にも捉えることができた。
.
「(やっ、･･･ば。やっぱりあれって【殺気】だよなぁ)」
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【恐怖】
それ以外の賜物でもない。ヤツの笑み、行動、言葉。目の前で聞いたホークスは少なからずそれを感じたんだろう。俺があの日、部屋のドアを閉めたヤツの視線から、最後にふと零した言葉から感じたように。
.
『【善人すぎるよ、ヒーローは】』
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ヤツがどういう個性を持ち合わせているか、どんな人物なのか、全く検討がつかない中での現状はどうすることもできない。ただヤツを探ることしか出来ないのが虚しいが、同時に不思議でもあった。なぜヤツは俺たちヒーローを見て･･【首を傾げたのだろう】と。
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あんじぇ - 続いて欲しいです、、！ ハーツのみんなとか迎えに来て欲しい、、！！ (2023年4月10日 14時) (
レス) @page18 id: b2ea277b14 (このIDを非表示/違反報告)
ありす - いつか更新されるの待ってます！ (2022年3月7日 22時) (レス) id: 7b13a546d2 (このIDを非表示/違反報告)
フロイド大好き - ハーツラビュルのフロイド、、、ｗｗ最高ですｗ続き楽しみにしてます！！ (2022年1月1日 22時) (レス) @page17 id: 02079f421c (このIDを非表示/違反報告)
い - 最高です！男主くんのキャラも最強。。。 (2021年12月29日 19時) (レス) @page17 id: 9afd2abc65 (このIDを非表示/違反報告)
アニメ大好き(プロフ) - ヒロアカもツイステも好きでコラボしている小説を探してました。作者さんの男主君のキャラも大好きです！更新楽しみに待ってます(*^^*) (2021年11月18日 18時) (レス) id: da2e64dd7d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：夾
| 作成日時：2021年7月21日 17時
