素直な気持ちが四つ。 ページ25
☆
『黒霧！見張り宜しく！』
「ええ、分かりました、」
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案外早くAの母親に会いにいくことになった。俺はフードを被っただけ、Aは分け目を変えただけという変装にしては安直すぎるものだったが東卍のやつらに見えないよう裏で話させた、要は俺の嫉妬だ。最近仲良くしてるみたいだったしな。
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『荼毘くん行ったら起きるかもね』
「んじゃ、起こさねーように念じとくわ」
『えー、』
.
裏路地ではあるが手を繋いで、笑いあって。普通の恋愛･･･みたいなものをできているのは少し擽ったい。【みたいなもの】って言ったのは俺自身そういう経験がなかったからだろーが、正直正解が分からないってのが一番だろう。
.
『正解なんてないよ。私たちが良ければそれが正解だもん』
「！･･････ガキに諭されてんのか、俺」
『うわー、ムカつく』
.
Aは確か今年で18。俺とは少し歳が離れてるから見てしまえば餓鬼。でもそんな餓鬼の言葉一つに浮き沈みしてむくれてるアイツを見て一人嬉しがってる俺も相当だろう。まぁ、対応やら話し方やらを見ていれば普通に大人以上だと勝手に思ってるところはあるが、、因みに俺はAと喧嘩したことがない、今まで一度もだ。･･･いや、これは惚気だな(←)
.
『お母さん、来たよー』
.
しばらく歩いてりゃ着いた病院に着いた。案外デカい病院で、よくコイツ今までバレなかったなと感心したくらいだ。初めて見て率直に思ったのはベッドの上で眠るAの母親とAは目元が特に似てる。開いてりゃ余計に思えた部分かもしれない、いや閉じてても何となくなら分かるが。
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『母さん、言ってた荼毘くんだよ、』
「･･･」
.
言っても帰ってこない言葉なのにAは嬉しそうに母親の傍で笑っている。母親に会えたから、俺と来れたから、･･･色々理由はあるんだろうが一番は【俺がいるから】なんだろう。自惚れとかじゃなくて、ただの事実。俺にとってはそれ以上に価値のある事実だ。
.
「初めまして、･･･、轟、燈矢です」
『！』
.
Aが眠る母親に俺のことをどう伝えているかは知らないけど、隠すべきじゃないと思った。
たとえヴィランでも、たとえ反対されるとしても、
.
「･･Aさんの、恋人です」
.
俺の一番に嘘をついておきたくなかった。
俺を好きになってくれたことに少しでも、気持ちだけでも、返したくて堪らなかった。
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橙沼(プロフ) - もう更新されないんですか…？この作品凄く好きです。 (12月30日 17時) (
レス) id: 672b289667 (このIDを非表示/違反報告)
👾 - 最後の荼毘くんのセリフかっこいいでか (2022年4月5日 7時) (レス) @page29 id: 3421e64136 (このIDを非表示/違反報告)
黒百合 - 更新まってます (2021年11月20日 21時) (レス) @page27 id: 3421e64136 (このIDを非表示/違反報告)
夾(プロフ) - リィさん» そうです！ちょっと変えて使ってしまいました･･･(汗)気付いてくださって嬉しいです！更新頑張ります！これからも宜しくお願い致します！ (2021年10月22日 23時) (レス) @page20 id: 54a1d0bb57 (このIDを非表示/違反報告)
リィ(プロフ) - 目標が2人のページ！！！！魔法少女サイトの管理人 弐だぁぁ！！！あっちょっと質問。弐のセリフをちょっと変えて使ったんですか？すっごいおもしろくて大好きになりました！！！更新頑張ってください！！！ (2021年10月21日 12時) (レス) @page7 id: 3d8772a864 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：夾
| 作成日時：2021年10月19日 20時
