【暗殺教室】ねじれの位置【磯貝悠馬】 (ページ48)

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ねじれの位置が46つページ48

2人目の転校生、投入決定。

そんな名目の元現れたのは……頭から爪先まで白い人間だった。しかも、鳩付きで。

「ごめんね、驚かせたよね。転校生は私じゃないよ」

顔が見えないのに、笑っている気がした。1種の恐怖にも似てる。

「私は保護者…まぁ白いし、シロとでも呼んでくれ」

確かに白いけどそんなに適当で良いのだろうか。

「頭ヤバい奴の投入っと…」
「糞野郎と履き違え無ければ良いけど」
「言えてる、うちは碌でもない殺し屋が多いからね～」

いつもの通り、カルマと馬鹿みたいな御託を並べていく。

「皆いい子そうですなぁ、これならあの子も馴染みやすそうだ」

私達を見て言う辺り、中々の皮肉である。2人で知らないフリと真面目なフリをした。

「席はあそこてま良いのですね殺せんせー」
「えぇそうですが」

…？
掴み所の無い話し方、まったく見えない表情、全てにおいて違和感がある。ていうか、私の隣なのか。

「では紹介します。
おーいイトナ！！入っておいで！！」

緊張感がこの教室を包む。
一体、どんな奴がこの教室に加わるのだろうか。ビッチ先生やこの前来たロヴロさんとは違う、同い年の殺し屋。律よりも遥かに劣っている殺し屋とは、一体どんな顔をしているのだろうか。

────ゴッガラガラガラ

ドアから入れよ。其処の修理は誰がすんの？

「俺は勝った、この教室の壁よりも強い事が証明された。
それだけで良い、それだけで良い」

其奴は予想通り、面倒臭い奴だった。
思わず溜め息が漏れる。いや、こんな奴が入るなんて誰が予想したのだろうか。

「波乱だなぁ」
「……」

私の小さな言葉にカルマは返さなかった。珍しい、基本話すのが好きな彼だから乗って来ると思ってたのに。

会話をする気が無いならわざわざ続かせる気は無い。私も真正面からその転校生に目を向ける。

あぁ、そういう事。