【暗殺教室】ねじれの位置【磯貝悠馬】 (ページ24)

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ねじれの位置が22つページ24

修学旅行と命じて、京都に着いてから暫く。祇園という人通りが少ない場所で私達は知りもしない輩に遭遇していた。

「ホラね渚君、目撃者が居ないとこなら喧嘩しても問題無いっしょ」

そう言った刹那。

「そーだねぇ」

輩はカルマの頭を後ろから鉄パイプで打った。
やばい。私は石ころを鉄パイプ野郎に投げ付けて驚いた間にすかさず踵を落とす。

しかし、その攻撃も無駄に終わった。

「カハッ……！！」

思わぬ所からバットで背中を打ち付けられる。その衝撃のままに倒れ込んで咳き込むと、上から笑い声が聞こえた。

「あはははっ、か弱い女の子が俺達に勝てると思ったぁ？」
「お友達守れなくて残念だったね。」

次々と声を掛けて来る糞野郎を睨み付けても意味が無い。重たい身体を持ち上げようと試みたが顎を蹴られて再度地面に倒れ込む。

「チョーシ乗んなよ糞餓鬼」

突然、目の前に現れたのは……高校生だ。

一回り大きい身体。

未知の生物の襲撃だった。

旅にトラブルはセットとはいえ、あまりにでかすぎるトラブルに……途方に暮れる他無かった。

皮肉にも、こんな時に助けを求める相手なんて私には居ない。