歯車中島・岡本編 ページ29
岡本side✩.*˚
岡「ここは…？どこ…？」
暗い世界
誰の声も聞こえない
寂しくて苦しい
世界
枯れている花
萎れている花
綺麗な花もなければ
何もない
少し肌寒い…
早く裕翔を見つけないと…
岡「裕翔〜どこにいるの〜？」
この世界に俺一人だけのような気がした
(た、す…けて…)
岡「裕翔！」
微かに聞こえる心の声
心の声は距離は関係ない
だから遠くにいても強く思えば
ハッキリと聞こえるはず
裕翔の心の声は今にも消えてしまいそうな
声をしていた…
裕翔が危ない…
岡「裕翔〜！どこ！今助けるから〜！」
(け、圭、人…)
岡「裕翔！どこにいるの？」
(ここ、だ、…よ…け、けい、…と…)
岡「裕翔！」
そこには倒れている裕翔がいた
岡「裕翔しっかりして！」
中「ど、してここ、に…？」
岡「そんなことはいいから！ここから出る方法を考えなきゃ！」
中「出られない…どこを歩いても…道だけ」
岡「なにか方法はないかな…」
たしか、…
覚醒すれば話は別って…どうゆう意味だろ…
中「圭人、さっきまで頭が痛かったのにもう痛くない…」
岡「そう！良かった！」
頭が割れそうなくらい痛いことは
俺だけの秘密。
中「どうしたら出れるんだろ…」
岡「ここの世界は裕翔が作り出した世界？」
中「うん」
岡「能力者を出す時ってどうしてるの？」
中「全身に集中して神経を研ぎ澄ます感じ」
岡「今やったら出られないかな…？」
中「分かったやってみる」
裕翔は目を閉じて黙り込んだ
数分経つけど何も起きない
中「やっぱりダメみたい」
岡「どうしたら…」
中「いつもは皆に何かあったらって想像すると能力が使えるんだよな〜」
皆に…？何かあったら
能力が使える…
岡「それだ！」
中「へ？」
岡「1番大切な人が死ぬって思って！」
中「え、…わ、分かった…」
裕翔は目を閉じ全神経に集中した
何故か裕翔は汗をかいていた…
その時！
岡「裕翔！」
裕翔は水色に光っていた
中「うわ、身体が軽い！！」
裕翔が水色に光ったのと同時に
身体が焼けそうなくらい熱かった
中「圭人！大丈夫？汗がすごいよ」
岡「大丈夫だよ！」
笑って見せた
もし裕翔がここから出られても
俺はあっちの世界にはいない
だから最後くらいは強がらせてよ。
裕翔は薄くなっていった
元の世界に戻れるとゆうこと
でも俺は薄くはならなかった
岡「バイバイ裕翔…」
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作者名：腐った脳みそ | 作成日時：2020年8月3日 22時
