歪んだ過去。 (ページ26)

今日:3 hit、昨日:4 hit、合計:45,791 hit

歯車いのあり編ページ26

伊野尾side✩.*˚

殴られた衝撃で倒れてしまった

有「殺す」

？「来いよ！」

あいつはきっと瞬間移動…の能力者だ…

伊「き、…おつ…け…て…、だい…ちゃ、」

声が出なかった

その時大ちゃんは白く光っていた

大ちゃん…？

有「殺す」

？「か、覚醒…？」

あれが…覚醒…綺麗だな…

有「殺す」

？「こ、来いよ！」

有「殺す」

その瞬間

あいつだけ時が止まっているような

空間だった

すごくスローで動いていた

これが、覚醒…した、…大ちゃん…

有「殺す」

？「や、」

大ちゃんが肩に手を置いた瞬間

止まってしまった

終わった…？

伊「だ、だいちゃ、ん」

有「いのちゃん！」

大ちゃんは直ぐにこっちへ来てくれた

でもずっと光に包まれたままだった

有「…ッ、」

伊「大ちゃん…？大丈夫…？」

尋常じゃないくらい汗が流れていた

覚醒したら…死の確率の方が高い…

伊「大ちゃん？」

有「いの、ちゃん…俺ね…いのちゃんが、ね」

伊「うん…」

有「好きなの…」

伊「え、？」

有「初め、て会った時に、一目惚れ…」

えへへと笑う大ちゃん

有「好き、だよ…」

伊「俺も…好きだよ…大ちゃん」

大ちゃんは笑ったあと力尽きてしまった

伊「だ、大ちゃん…？」

返事が返ってくることは無かった…

伊「あれ…俺も…ね、むい…」

急な睡魔に襲われ

意識を失うように大ちゃんの隣で

眠ってしまった。