「愛してる」で塗り替えて【キヨ】 (ページ19)

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Tenth.少女漫画の世界ページ19

Aside

ある日、私は思い出したかのように(というか思い出したけれど)、少女漫画を開いた。

その漫画は、高校生の主人公が、サッカー部のキャプテンである先輩に恋をして、もともと興味があったサッカー部のマネージャーになり、先輩と徐々に距離を縮めていく物語だった。

『胸がギュッ……？やっぱり、苦しいんだな……』

1巻と2巻しか買っていないけれど、やっぱり、恋は苦しいらしい。でも、楽しいものでもあるらしい。

……やっぱり、よく分からない。
苦しい恋しか知らないから？
……いや、楽しい瞬間を、私が忘れてしまっただけか。

そう結論づけて、パタリと漫画を閉じた。

キ「本読み終わったかー？」

『へっ、は、はいっ』

ふと部屋の外からキヨさんが私に声をかけた。

急いで少女漫画を仕舞い、ドアを開ける。

キ「うおっ。……どっか行かね？」

『……はい。いいですよ。どこ行きます？』

キ「んー。考えてなかったわ。どうするかなー」

『じゃあ、リクエスト……いいですか？』

＊＊＊＊＊＊＊
『じゃあ、リクエスト……いいですか？』

そう言って、私がリクエストしたのは映画だ。

少し……というか、大分気になっていたホラー映画。

ホラーというのは怖いものという認識だったが、見てみるとそんなに怖くない。

そこら辺にいる、カップルと呼ばれる人達は皆怖いからか、彼女さんが彼氏さんに抱きつくか、手を握るかしていた。

それを見たキヨさんが、「俺らもする？」なんて言ってきたが、怖くなかったので遠慮しといた。

キ「……ﾌﾞﾂﾌﾞﾂ」

そしたらキヨさんが、こうして拗ねている訳だが。

某少年漫画の主人公のようにﾌﾞﾂﾌﾞﾂ何かを言っている。

……大丈夫なのかな、この人(割と心配)

✄--------------- ｷﾘﾄﾘ ---------------✄
短い((
ちなみに、某少年漫画の主人公、分かる人居ますかね？
あの漫画、めっちゃ好きなんですよ！(どうでもいい)
今現在発売されてるやつ、全部買ってますからね！((

……めっちゃどうでもいいであろうトーク、すみません