苺カプチーノ ページ6
苺カプチーノ
カレンが昔､教えてくれた。
名前だけで甘くたるんできそうだ｡
どうして私は､あんな甘ったるい奴に興味を持ったのだろう｡
そいつは、私が今までの人生においてあったこともない
不思議な雰囲気を持っていた｡
ある夏はじめの日のこと｡
私は王女としての仕事を終え､銀の城下を歩いていた｡
暇だったから？
それは当時の私に聞かなければわからないことで､
詳しくは覚えていない｡
それでも事実､その日は普段ならば
王女だからと行かせてくれないし､
行かせてくれないのなら､行く気にもならなかった城下に
私は足を運んだ｡
それは幸か不幸か､私の運命を大きく変えることになった。
希望と少しの不安に足を引きづらせながら、
私は第一金曜日だと盛り上がる市場に辿り着いていた｡
立ちこめるスパイスの香り､
異国情緒溢れるランプの安売り｡
普段は目にできない珍しいものに心を躍らせた
刹那､金色の蝶が通った気がした。
私は追い立てられるように蝶を追った｡
狭い路地に溢れる人の波は､
何故だが気にならなかった｡
その場だけ､音が聞こえなかった｡
目を惹かれた｡
「ねぇ､君､､､」
追いかけた先にいたのは､
金色の髪の男の子｡
見たこともない綺麗な髪の瞳が､
夕闇に怪しく光った｡
「君､ボクのこと追いかけてどうしたの？」
邪気を一切含まない透き通る瞳で私を見つめた｡
「き、気づいてたの､､､」
まさか､蝶だと思ったなんて言えなかった｡
「蝶だと思ってついてきちゃった⁇」
そう言って、意地悪く笑った少年は、
まるで､神様のようだった｡
この世の人間とは思えなかった｡
どうやら彼は､蝶になれるらしかった｡
それから私は彼とたくさんの話をした｡
第一金曜日の夕暮れは､彼との憩いの時間になった｡
いつしか､私たちはお互いに惹かれてしまったのだ｡
例え､禁断の恋と言われようと､私は彼を愛してしまった｡
それまで､私に利益以外で言い寄る人間を知らなかった｡
甘くて甘くてとろけるくらいの出来事だ。
「私はレイア｡あなたは？」
「､､､ボクはアベル｡よろしくね､レイア｡」
これがアベルと初めて出会った日の話。
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カメレオン(プロフ) - 愛流鈴さん» ケイでいいよ爆笑 なんかもう、語彙力爆発しちゃってんな最高かよ！！いろんな目線で楽しませて頂いておりますよ✨ (5月20日 19時) (
レス) @page9 id: 2d4ca43412 (このIDを非表示/違反報告)
愛流鈴 - カメレオンさん» うわぁぁお‼︎返信気づかなくってごめんね‼︎ ケイ！爽っ！カメちゃん､､､でいいかなぁ? 嬉しいコメントありがとう♡ だけどね私なんてカメちゃんの小説で常に栄養補給してるんだから← (5月12日 16時) (レス) @page5 id: 5c552e1b20 (このIDを非表示/違反報告)
カメレオン(プロフ) - あーちゃん久しぶりきたよーみたよー！！！！すっごいマジで感動した、チトフウ完成やねもう一生推すよ笑？あーちゃんの書くチトフウ本当好きです(告白) (2023年4月13日 22時) (レス) @page3 id: 2d4ca43412 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：築山るな（元 愛流鈴） | 作成日時：2023年3月16日 13時
