Memory ( あお ) (ページ9)

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視線ページ9

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「わ、綺麗」

安「A好きやったやろ？星」

夜空にはキラキラと光る無数の星。

安「なんやっけあれ、アル、アル…」

「アルタイル」

安「あー、それそれ！」

「あれがベガあれはデネブあれはー、アルピレオかな」

安「ほんま詳しいなぁ」

「幼稚園の時ずっと本見てたもん」

安「見とった見とった(笑)」

星から目を外してふと章大の方を見たら、

食いつくようにグッと上を見上げてる。

視線に気づいたのか、私を見るなりふにゃっと笑って、

安「そんな見られたら恥ずかしいねんけど(笑)なに？？」

「…ふふ(笑) 別に？(笑)」

安「何よそれ(笑)」

その後少しだけ2人で会話をした。

けどだんだんと睡魔は襲ってきて、

私がぼーっとしだしたのを章大はすぐ気づいた。

安「Aー？(笑)」

「…んー？」

安「眠いんやったら寝なさい？(笑)」

「…んー」

安「おやすみ」

「おやすみ…」

その後私は倒れるように眠りについた。

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私が目を覚ましたのは7時すぎ。

いつもより30分も起きるのが遅くって慌てて支度。

きっともう章大は家の前で待ってる。そう思って家を出たけど、

彼の姿は見えない。

けど、私が外に出て数秒後。

ぴょこんと髪の毛を跳ねさせた章大が家から飛び出てきた。