Sugar ( おれんじ ) (ページ12)

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映画は本当に良かった。

クスクス笑うところは目を合わせながら笑ったし、

感動したクライマックスはお互い目に涙を貯めながら泣きじゃくった。

「あー、良かったですね…」

丸「ほんまに、めっちゃ泣きましたもん～っ」

少し目が赤い丸山さんを見て、可愛いと思ってしまった(笑)

いろいろお店とか回るのも嫌な顔せず付いてきてくれて、

とても楽しい1日だった。

「今日は本当にありがとうございました！」

丸「…あのっ、」

「…？どうしました？？」

丸「夕食よかったら食べに行きません？」

「夕方、ですか？」

丸「ダメ、ですかね？？」

「…ふふ、いいですよ！行きましょう？」

そう言うとパアアアっと顔が明るくなる丸山さん。

そして連れてきてもらったのは夜景が綺麗なレストラン。

「わあ… すごい綺麗ですね！」

丸「ホンマに綺麗ですよね…」

…丸山さん、不機嫌？？

さっきから顔が硬いし、声も若干小さく低め。

私、なにかしちゃったかな。

そう考えながらメニューを見る。

『お決まりでしょうか』

「あ、私 …」

料理の注文も終えたところで、丸山さんをチラッと見るとやはり変わらない。

「あの、丸山さん？」

丸「っはい！？」

「私、なにかしちゃいました？」

勇気を出して聞くことにした。