No.34 胡蝶 しのぶside ページ34
私は迷っていました。
どうあの人に接していけばいいのか?
あの人とは、もちろん空橋さんの事です。
最初、空橋さんが悪い方だとは思ってはいませんでした。
ただ、常にお面を被り、
滅多に喋らない不思議な方だとは思っていました。
しかし、突然流れ出す、空橋さんの悪い噂。
空橋さんが愛密さんをいじめているとか。
愛密さんが空橋さんの任務もしている。
空橋さんが愛密さんに暴力を振るってる。など。
沢山の噂を聞きました。
そこまでで既に、
私は空橋さんを良くは思っていませんでした。
私から見ても、
愛密さんはいつもニコニコしていて
よく喋って、愛嬌もある。
まさに、空橋さんと正反対な方でした。
そして私はある日、愛密さんに相談を受けたのです。
_______________
突然、愛密さんは私の屋敷にやって来て
愛 「ちょっと相談があるんですけど……」
胡 「どうかしたんですか?」
愛密さんは何故か、隊服を脱ぎ始めました。
胡 「まっ、まあ!!
どうしたんですか!?その傷や痣は!?」
体中に無数に広がるアザや傷
そして痣や傷は、服で見えぬところにばかりありました。
到底、鬼に攻撃されて出来たものとは思えません。
胡 「だ、誰にされたのです?」
そう言うと、困った顔をする愛蜜さん。
愛 「……信じてくれますか?」
胡 「………………はい。信じます。」
愛 「これは、全て……空橋さんにされたんです。」
そう泣きながら、告白してくれました。
愛密さんの話は噂の話よりも、壮絶で残酷なものでした。
空橋さんに手柄を盗られ、
口答えをされると決まって殴られる……と
これを誰かに告げ口をすると、
殺すよ?とも言われた……と
空橋さんってそういう人だったんですね……と
悲しさや呆れの入り交じった感情がありました。
胡 「…………辛かったですね……。
これからは、私は貴方の味方です。
私は…………空橋さんを許しません。」
愛 「胡蝶さん……!
ありがとうございますグスッ」
そうして私は、愛密さんを庇いました。
空橋さんを敵とみなし、
必要であれば排除する……とまで考えていました。
ですけど…………先日行われた緊急柱合会議…………。
もう私は、何を信じればいいか……
分からない……。
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きゅー - 炭 「……俺は長男だ……。長男なんだ…………。」 微笑ましいw (2023年2月23日 16時) (レス) id: f62354a57e (このIDを非表示/違反報告)
氷華 - 続き待ってます、、いつまでもっ この物語大好きだぁ (2023年2月23日 16時) (レス) id: f62354a57e (このIDを非表示/違反報告)
もっちゃん(プロフ) - 龍さん» 続き頑張って書きます!!!!よろしくお願いします!!!! (2020年5月14日 13時) (レス) id: 5b43759e79 (このIDを非表示/違反報告)
もっちゃん(プロフ) - 愛心さん» ほんとにありがとうございます(泣き (2020年5月14日 13時) (レス) id: 5b43759e79 (このIDを非表示/違反報告)
もっちゃん(プロフ) - たーちゃんさん» あーーりがとーうございますっっ!!!! (2020年5月14日 13時) (レス) id: 5b43759e79 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:もっちゃん | 作成日時:2019年12月14日 21時