ごはんですよ、式柱さん。 ページ8
*
Aの屋敷、陰陽宗家。
『 たぁだいまぁ〜。 』
炭治郎「 大きな屋敷ですね…ここにおひとりで? 」
『 そーなんだよねぇ…宗家と本部は別にあってね。
私の父親はそこに缶詰めになって仕事やってるんだ。 』
鬼殺後。
戻って来た伊之助のどデカい腹の虫を合図に、
その他少年ふたりの腹も空腹を訴えた。
……………ので、今はAの屋敷にて夕餉の準備中。
『 おぉ〜…炭治郎お米炊くの上手くない? 』
炭治郎「 俺こう見えて炭焼きの子供だったんで!! 」
『 うち住まない?お米炊いてくれるだけでいいから。 』
炭治郎「 ちょっとそれは… 」
善逸「 Aさぁ〜んっ!ちょっと来て下さぁ〜い!! 」
『 はいは〜い!じゃ、ちょっと考えてみてよ炭治郎。 』
炭治郎「 えっ、いやだから俺は… 」
善逸「 Aさぁ〜ん!!!(泣) 」
『 今行くってば紋逸〜!! 』
善逸「 善逸ですぅ〜!!!(泣) 」
伊之助の妙な呼び方がAに感染した模様。
縁側の方へ出て行くAの後ろ姿を眺め、
炭治郎は苦笑しながら首をすくめた。
禰豆子「 ム…ムゥ…? 」
炭治郎「 何かあの人…複雑な匂いがするんだよな… 」
伊之助「 複雑な匂い?何だそれ? ( もっしゃもっしゃ ) 」
炭治郎「 あっこら、魚つまみ食いするな!! 」
伊之助「 いいだろ別に!で複雑な匂いって何だよ!! 」
炭治郎「 …楽しそうな、明るい匂いはするんだけど…
何か…それよりも、ほんのり悲しい匂いがする。 」
伊之助「 俺様は興味無い!! ( もっしゃもっしゃ ) 」
炭治郎「 あっ、伊之助お前それAさんの分!! 」
__________一方屋敷の外では。
『 ふぇっ…ふ、ふぁくしょっ!! 』
善逸「 だ、大丈夫ですか!!? 」
『 う〜ん、問題無い問題無い。でね、よく聞くんだよ善逸。
この石は特殊な動かし方しないといけなくてね。
こうして…こうしないと…糠漬けを出せないって訳だ。 』
善逸「 ( 分かりました! ) 近い近い良い匂いする!! 」
『 うん、台詞が逆だけど、どういたしまして。 』
善逸「 …………………………………恥ッッッッッッッッッず!! 」
『 面白い子だねぇ、君は。 』
複雑な術がかかってる糠漬けの樽の使用法を、
善逸に伝授していたらしい。
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←甘やかしたい、式柱さん。
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リリンゴ - おもしろいです!私は双星の陰陽師は漫画もアニメも全部見ています!更新頑張ってください、応援しています! (2020年4月25日 20時) (レス) id: 3dc7ce7aed (このIDを非表示/違反報告)
金米糖 - おもしろかったです!!更新頑張ってください!双星の陰陽師大好きです!特におはぎマンが大好きです! (2020年2月29日 10時) (レス) id: e31feca5f7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:葛の葉 | 作成日時:2020年2月27日 18時