生きる価値 ページ2
毛布を腰に巻き、ソファに座る。銀髪の人が水を持ってきて、二人もソファに座った。
「まず、俺らはGodFamilyっていうギャングで、今から幹部以外のメンバーを集める所なわけ。そこでやねんけど、Aも幹部に入ってくれへんかな?」
『私、何の役にも立てないよ?』
「Aの容姿があれば、俺らに得られない情報は無くなる。勿論、こんな嫌な仕事したくなかったら断って貰って全然良い。」
『ハニートラップって事?』
「そうなる。でも、どこまでするとかはAが決めていいし、身の危険に晒されるような事は絶対ならんって約束する。」
『私を必要としてくれるの?』
「うん。お前が、Aが必要やねん。」
『良いよ。だるま以外の幹部の人も良いなら。』
「いや、俺、ボス。」
『え?』
「おい、葛葉笑うな」
『ごめん。見えなくて、』
「傷ついたぁ。まあ、あと二人幹部が居るけど、あいつら美人に弱いから即答やと思うで。」
後の二人が来るまでだるまに色んな話を聞かせてもらった。彼は以外に凄い人らしい。そして、思ってたよりギャングの世界は厳しそうだった。
「ただいまぁ」
「戻りました!」
扉が開く音がして、二人の声が聞こえる。
drm「お前ら遅いねん」
「ボスが突然、頼み事するから、、、はじめまして。ローレンって言います。」
『はじめまして、Aです。』
突然改まって挨拶されて、こっちもなんだか改まって挨拶してしまう。
「じゃすぱーです。じゃすって呼んでください。」
kzh「お前らって、さぁ」
drm「な、言うたやろ?」
lr「これ着替えです。あっちでどうぞ。」
『あ、ありがとう』
袋を受け取って脱衣所に向かう。中には黒のタイトなワンピースと、化粧道具一式が入っていた。女慣れしてるな。
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『戻りましたぁ』
drm「えろすぎ。」
lr「やっぱ俺センスいいわ」
jys「お前、最高だよ」
kzh「早く話進めろよ」
そこから真面目な話が始まって、これから入れるメンバーの候補や組の方針などを話し合った。二時間前まで生きる意味を失っていた私に、新しい家族が出来たみたいです。
『だるま、私に生きる価値を与えてくれて、ありがとう』
「おう。ずっと横におれよ。」
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作者名:あられ | 作成日時:2023年8月3日 11時