出会いは雨の日で ページ1
名前 黒瀬 A
年齢 22歳
身長.体重 160cm/47kg
容姿 黒髪ロングの似合う綺麗なお姉さん
ナイスバディだよ
その他 愛着障害を持ち、人を愛する気持ちを上手く理解出来ない。
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私があの人に出会った日は、土砂降りの雨が降った日でとても寒かったのを憶えてる。私は誰も居ない路地に1人で座り込みただ、時が過ぎるのを待っていた。
「こんなとこで何してるん?」
『あなたこそ』
「俺は近道しよ〜、思たら人見えたから来ただけやで」
『私は大丈夫です。お気になさらず。』
「お気になるやろ、こんな雨ん中1人で座ってたら。」
彼はそう言って私を抱え、バイクの後ろに乗せた。私は面倒臭いのに捕まったなと思いながら抵抗する気力も無かったので彼のお腹に手を回した。
「はい、到着〜」
『家?』
「みたいなもん」
彼はまた私を抱えると扉にパスワードを打ち込み、中に入り私をソファに下ろした。
『濡れちゃうよ』
「気にせん気にせん。すぐ乾くやろ。あ、シャワー浴びる?こっちおいで」
『いや、大丈夫。』
「遠慮せんでええって、風邪ひくで」
彼は私の手を引っ張って浴室まで連れて来ると、「じゃ、ごゆっくり〜」と言って行ってしまった。
「ここに着替え置いとくからねぇ〜」
『あの、名前』
「だるまって呼んで、そっちは?」
『A』
「Aね、了解」
浴室の扉越しに名前を教え合い、温かいシャワーの心地良さにうっとりする。寒さとショックで思考が停止していた脳が働き出して、水を止め、扉を開けた。
「え、」
『あ』
「葛葉ぁ!今そこ入ったらあかん!」
扉を開けた先に居た男の人と目が合う。彼は目をぱちくりとさせるとそこにあったタオルを私に手渡した。
『あ、ありがとう』
「あちゃー、手遅れやったか。」
「おい、アジトに女連れ込むなよな」
「ちゃうちゃう、ちょっと後で説明するから。じゃ、A、着替え終わったらさっきのソファんとこ来て。」
『うん』
置いてあった着替えを手に取る。何故あの人が女物の下着を持っているのか気になったけど新品のようだったので足を通す。流石に男用のスウェットは私には大きくて、ズボンを履いても落ちてくる。まぁ、上が膝上ぐらいまであるので良しとする。
「お、来た、ん、下は?!」
『大きくて落ちちゃう』
「ちょ、ローレンに買わせてくるからこれ巻いてて」
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作者名:あられ | 作成日時:2023年8月3日 11時