日陰少女の日向坂記録 (ページ28)

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まだ生きているのに、過去形で書くのなんかもやもやする！

せめて、ゆきがもう少し大きくなってから、ちゃんと抱きしめて頭を撫でてあげたかったなぁ。

まあ、でもその分、お姉ちゃんにたくさん甘やかしてもらいなさい笑。

Aを守って、Aに守られて。

そうやって生きていきなさい。

あの子は、中途半端に強がることを覚えてしまったから。

ひとりにしないであげてね。

最後に。

ゆきが、どこへ行っても、なにをしていても。

お母さんは応援するし、天国でちゃんと見守っているよ。

大好き。

お母さんより』」

全部読み終えたら、Aはゆっくりと笑った。

『わたしが台所に立てなくなること……わかってたんだね、母さん

本当、その通りだよ……台所には、母さんがいるもん。
母さんとの思い出が……多すぎるよ……』

菜「……」

愛「……あれ？次のページにも、なにか書いてあるよ」

『……え？』

まなの言う通り、次のページにも文字が書いてあった。

書き出しは……。

菜「『Aへ』……って、書いとる」