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レイside
レイ「なんだよ話って」
ドン「これからどうするか決めないとだろ。俺たちこの先」
レイ「もういい」
エマ「え？」
レイ「ここで死のう」
俺がそう吐き捨てると、全員の表情が曇った。
だってそうだろ？
周りは崖だし、橋も本部から出ている１つだけ。
レイ「何より疲れた。」
心の底からの本心だった。
今まで、必死で守ろうとしてきたものの１つが、いとも容易く消えてしまった。
非力、無力、無常。
もはや涙すら出てこなかった。
エマ「じゃあ、これは？」
エマは俺の前に、装置を差し出した。
何年もかけて作り上げたこれも、一番使って欲しかった本人から返されてしまった。
レイ「いらない、お前にやるよ。逃げたきゃ逃げろ。俺は降りる。
・・・ごめんな、エマ」
お前の大事なもの、守ってやれなくて。
自分勝手で、ごめんな。
エマは表情を歪め、何かを堪えるように食堂から去っていった。
ドン「レイ！！」
レイ「ごめんな。ドン、ギルダ。」
俺は床を一点に見つめながら、そう最後に絞り出した。
それを聞くと、ドンとギルダもエマの後を追うように出ていった。
残ったのはAだけ。
「諦めるんだ。」
レイ「あぁ。お前は、朝といい、なんだかんだ元気そうだな」
なんて、思ってもないことが口から滑り落ちてしまった。
元気なわけ、ないよな。
「みんなが諦めるなら、私もそれに従うよ。
どうせ私はここから出られないもん。」
レイ「・・・・」
「レイ、こっち向いて」
俺は言われるがまま、力なく顔を上げると、目の前にAが立っていた。
手が伸ばされたかと思うと、Aの両腕が俺の体を包み込んでいた。
Aの体にこうやって触れたのはいつぶりだろうか。
懐かしい匂いだな。
同じ石鹸で、同じ家に住んでいて、同じ洗剤を使っているのに
どうしてこうも違うんだ。
「ごめん」
レイ「・・・？」
「ごめんね。黙ってて。
レイは、何も悪くない。
今までずっと一人で戦ってきてくれたんだもん。感謝してもしきれない。
ありがとう、レイ。
楽になってもいいんだよ。」
A、
「レイが、本当に諦められるなら」
レイ「・・・え」
いまこいつ、なんて______
「じゃあおやすみ。ちゃんと寝てね」
.
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死神シエル - ノーマンが出荷される時泣いてしまいました。頑張って下さい。 (2021年1月7日 15時) (
レス) id: 0251ca6174 (このIDを非表示/違反報告)
ゆで卵(プロフ) - 続きを楽しみに待ってます！！ (2020年10月17日 12時) (レス) id: 18a070aa90 (このIDを非表示/違反報告)
ソラ - 私は、この作品、大好きです！読みやすくて、たくさん、泣きました。ノーマン、生きてるのわかってても別れのシーン、泣けるんですよね....。それから、このお話の続編、見たいです！いつまでも待つので、いつか見たいです！ (2020年10月16日 21時) (レス) id: 656b92ea12 (このIDを非表示/違反報告)
れ(プロフ) - 約ネバの小説の中で私の中ではほんとにトップの小説なので嬉しいです、、、、、！無理せず頑張ってください！！応援してます！大好きです、、！ (2020年10月14日 8時) (レス) id: 7701c78eca (このIDを非表示/違反報告)
ゆで卵(プロフ) - めちゃくちゃ泣いてしまいました…！！！夢主の今後読みたいです！是非、続編出してください！！ (2020年10月10日 18時) (レス) id: 18a070aa90 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：青ノ林檎
| 作成日時：2019年3月31日 10時
