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ママ「おはよう。私の可愛い子供たち」
ママは両手を祈るように胸の前で組み、そう言った。
レイもエマも、ドンもギルダも、まるで生気を抜かれたような顔をしている。
みんな、現実を拒絶しているんだ。
でもエマ。
あなたは本当はそうではないでしょ？
あなたは託されたはずだよ。
ノーマンの意思を。
ノーマンの願いを。
受け入れて、全てを______。
...
エマside
ノーマンがいない。
朝食の席にも、廊下にも、ベッドにも、ハウスの外にもどこにも。
「エマ」
私が木陰で力なく座り込んでいると、Aが側に座った。
エマ「A・・・。Aは、どうして受け入れられたの？」
初めてママからノーマンの出荷を知らされた時、誰よりも取り乱していたのはAだったのに。
なんで今、そんなAが一番落ち着いてるんだろ。
「・・・私ね、無駄に頭だけ賢くなると、悲しいこともあるんだって思い知ったよ」
エマ「え？」
「結局私は、最後までノーマンに弱いみたい」
Aはそういうと、空を仰ぐようにふっと笑みをこぼした。
でもその笑顔は、とても寂しそうだった。
Aが辛くないはずがない。
誰よりも長い時間、みんなを思ってきたんだもん。
私の顔は自然と俯いていた。
地面がまるで暗い。
「エマは、諦めるの？脱獄」
エマ「・・・」
諦めたいのかな。
わからない。
ダメだってわかってても、私は。
「エマは、受け取ったんでしょ」
エマ「知って、るの・・・？」
「もちろん。」
エマ「さすがだね。」
私がノーマンから受け取ったもの。
そっか、Aは計画まで知ってたんだ。
だからノーマンを、最後の最後に諦めたんだね。
それってすごく、Aにとって辛いことなんじゃ・・・。
だってAは、最後の犠牲は自分だけがいいって、そう思ってたはずなのに。
「ねぇエマ。私は諦めるななんて言わない。
ノーマンが託したものを、捨てるも拾うもあなた次第。
でも私たちには、救わないといけないものがある。
どれだけ苦しくても、悲しくても、辛くても。
エマがもしまだその気なら、私はいくらだって手を貸すし、知恵も貸す。」
エマ「A・・・」
「いいもの、みせてやろうよ。」
Aの瞳には、影の１つも落ちていなかった。
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死神シエル - ノーマンが出荷される時泣いてしまいました。頑張って下さい。 (2021年1月7日 15時) (
レス) id: 0251ca6174 (このIDを非表示/違反報告)
ゆで卵(プロフ) - 続きを楽しみに待ってます！！ (2020年10月17日 12時) (レス) id: 18a070aa90 (このIDを非表示/違反報告)
ソラ - 私は、この作品、大好きです！読みやすくて、たくさん、泣きました。ノーマン、生きてるのわかってても別れのシーン、泣けるんですよね....。それから、このお話の続編、見たいです！いつまでも待つので、いつか見たいです！ (2020年10月16日 21時) (レス) id: 656b92ea12 (このIDを非表示/違反報告)
れ(プロフ) - 約ネバの小説の中で私の中ではほんとにトップの小説なので嬉しいです、、、、、！無理せず頑張ってください！！応援してます！大好きです、、！ (2020年10月14日 8時) (レス) id: 7701c78eca (このIDを非表示/違反報告)
ゆで卵(プロフ) - めちゃくちゃ泣いてしまいました…！！！夢主の今後読みたいです！是非、続編出してください！！ (2020年10月10日 18時) (レス) id: 18a070aa90 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：青ノ林檎
| 作成日時：2019年3月31日 10時
