*.cool girl 006 ページ8
.
及川side
「おいクソ川!!!!!サーブ練するなら扉ぐらいちゃんと閉めとけよ!!ボールが出てっただろ!!!」
「あーごめんごめん取りに行ってくるからそんな怒らないで!!」
爽やかにウィンクを飛ばすも、岩ちゃんは心底嫌そうな顔をするだけだった。
「早く取って来いやぁ!!」
顔面にボールが飛んできて、それをヒョイっと避けた。
「なんで避けんだよ!!!!」
「逆になんで避けないの?!?!」
「うるせえ!早く行け!」
全く酷いよ!扉閉めなかった、俺も悪かったけどさ。
不貞腐れながらも辺りを見渡した。
「みっけ!」
転がっていったボールはすぐに見つかった。
「俺、相園さんのことが好きなんだよね。付き合って______、」
「ごめんなさい」
なになに?
告白?
というか断られてんじゃん
人の不幸っていいよねぇ!
ちょっとした興味本意で近寄ってみる。
ん?
あれって噂のクールビューティちゃん?
前にいるのは、ダメだ顔見えない。
「私、そういうの無理です。それじゃあ」
「ちょっと待てよ」
あれ、ちょっと怪しい感じになってきたなぁ。
そう思った時には自然と足が進んでいた。
「お願いだから、離して・・・」
「何してんの?」
ぎょっと男がこっちを振り返った。
「なんだ及川か」
「あれ、早瀬何してるの?その子嫌がってんじゃん」
「お前には関係ないだろ?」
「そうだけどさぁ」
ちらっと女の子の方を見ると、顔を伏せ、掴まれた腕を震わせていた。
「嫌がってる女の子は、関係有り無しに関わらず助けるもんだよ?それとも・・・」
一歩近づくと、早瀬のネクタイを引っ張り、顔を引き寄せた。
「お前のその整った顔に泥でも塗ってあげようか?たっぷりとね」
「っ!!もういい!!じゃあなクソ川!!!!!」
早瀬は僕の腕を振りほどき、大股で去っていった。
「な!クソ川は岩ちゃんしか呼んじゃダメなんだけどぉ!!!」
みんな揃ってクソクソなんなんだよって、まぁいいや。
女の子の方を振り向き、クールビューティちゃんの顔でも拝もうかと思っていると
「あの、あ、ありがとうございました!!」
「え、ちょっと!」
風の如く俺の横を走り抜けていった。
その時一瞬見えた表情。
「・・・へぇ、“クールビューティ”ねぇ」
あれはどう見ても______。
「面白そうじゃん」
.
*.cool girl 007→←*.cool girl 005
183人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「ハイキュー」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
炉来 - すごく面白いです!応援してます、更新頑張ってください! (2019年3月25日 9時) (レス) id: 7838562921 (このIDを非表示/違反報告)
メグミ - めっちゃ面白いです!!更新頑張ってください! (2019年3月25日 7時) (レス) id: 98b5dd73cd (このIDを非表示/違反報告)
青ノ林檎(プロフ) - 綾波美舞さん» ありがとうございます!!更新速度遅くて申し訳ないです。頑張ります!! (2019年3月23日 0時) (レス) id: 4ea9a0d630 (このIDを非表示/違反報告)
青ノ林檎(プロフ) - カメラマンさん» コメントありがとうございます!これからも応援よろしくお願いします( ; ; ) (2019年3月23日 0時) (レス) id: 4ea9a0d630 (このIDを非表示/違反報告)
綾波美舞(プロフ) - こういう作品大好きです!!更新楽しみに待ってます! (2019年3月22日 13時) (レス) id: ebfeae08b9 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:青ノ林檎 | 作成日時:2019年3月21日 14時