【約ネバ】太陽が枯れた。 (ページ5)

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No.04 ページ5

▽.

エマ「あ！おはようA！」

「おはようエマ！！」

少し先の方で声が響いた。

エマの声は相変わらずでかい。

ノーマン「レイ起きた？」

レイ「起きてる」

スッとノーマンのそばに立ち、Aの頭の上に手を置いた。

Aはキョトンと目尻を落とし、俺のことを見ている。

ノーマン「おはよレイ。今日は随分お寝坊さんだったね」

レイ「そこまで遅れてないだろ」

「レイお寝坊さん！」

レイ「あのなぁ」

ノーマン「本当に仲良しだね。じゃあね、お寝坊さん」

ノーマンは一人でくすりと微笑むと、それだけ言い残して皿を置き始めた。

レイ「お寝坊さんで悪かったな・・・」

別に好きで今日そうなったわけじゃない。

こいつらは何も知らない。

俺の背負っているものも、このハウスの秘密も。

まだ、今はそれでいいんだ______。

「レイ、眉間にしわ寄ってる。かわいくない」

Aは俺を見上げながら眉間を広げようと手を伸ばした。

それをあと一歩のところで受け止めると、ピシッとAの額にデコピンを飛ばす。

「いたっ！レイの意地悪！」

レイ「意地悪で結構。俺はもとから可愛くねぇよ」

「あ、いつものレイだ」

こいつわざと・・・。

俺が目を丸めているのを見て、Aはふっと声を漏らした。

たまにAが、どことなく大人びて見えるのはなんなんだろうか。

「ノーマン私も手伝うよ」

Aはトタトタと足音を鳴らしてノーマンの方へ駆けて行った。

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