何なんだよこのアホ毛君。【真波山岳】

第２５話「大切な宝物」 ページ32

A｢幹ちゃーん！」





幹「Aちゃん！」






あのあと真波くんと話していたら愛華ちゃんがいつの間にかどこかに行ってしまっていて、探していたら向こうの高校のもう一人のマネージャーの寒咲幹ちゃんに出会いました。





気軽に名前で呼んでと言われたので遠慮なく呼ばせてもらっています。





優しくて可愛い、そしていい子です。






A｢そっちいたー？こっちはダメだったよー」




幹「ううん。こっちにもいなかったよ。」





蓮華「差し入れ持っていってるのかも知れないけど、それなら普通タオルとかドリンク持って行くもんな……部屋にまだドリンクとかは置いてあった」





幹「飲み物でも買いに行ったのかな……」





A｢そういえば、ここ出てすぐのとこに自販機いっぱいあったね。そこかな？」





蓮華「ちょっと外の空気吸いに行くか。」





真波「わーい」





A｢どこから湧いた！！！！」






蓮華「ずうううっと私の後ろに憑いてきてた。」




真波「あれ？幽霊扱い？」





幹「大人数の方が楽しいよ〜皆で行こうよ！！」






A｢おー！」









今日は雲ひとつない晴天です。




最高気温は３５度をこえました……






蓮華「あああああああっちぃ！！！！！」





真波「ポカリ〜！！」





A｢私、アイスココア………」






蓮華「コーラが飲みたいいいいいいい！！！！」





幹(皆………疲れてるんだろうなぁ………)






愛華「皆こんなとこで何してるの？」






蓮華「愛華！！お前を探してたんだよー！！良かった……」





愛華「ごめんごめん。電話かかってきちゃって(汗)」





幹「すごく探したんだよー！Aちゃんなんか半泣きでどこ行ったのかなぁって言ってたし」




A｢み、幹ちゃん！！言わないでよ！！////」




真波「愛華ちゃん、頭に付けてたヘアピンは？」




愛華「え？……あ、あれ！？ない！！」




幹｢え！？そのヘアピンって確か蓮華ちゃんにもらったやつだよね！？」





愛華「そ、そう！！私が転校するときに蓮華が買ってくれたピン！！」






A｢大事なものじゃない！！私、探してくる！！」






蓮華「あっ！！A！！




………愛華、大事にいつもつけてくれてたんだな……」





愛華「うん………でもつけてるからこそ失くしちゃったのかも………」






真波「でも、ずっと一緒に、いる気分で嬉しかったんでしょ？」

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