何なんだよこのアホ毛君。【真波山岳】

第１３話「勝敗」 ページ15

残り５００かぁ・・・





正直結構やばいかも・・・





でもいいや。








楽しいし・・・









ワァァァッ・・・・・









・









・









結果・・・私は負けた。




全力でペダルを踏んだけどこいつはやっぱり強かった。





悔しくないって言ったら嘘になる。



でも、なんだか気持ちいい。






凄く楽しかったからそれでいいや・・・って。






蓮華「ありがとう。楽しかったよ。」




真波「俺も。ありがとう。」






もしかしたら声は震えていたかもしれない。




でも震えていてもこいつは普通に話してくれていただろうな・・・








「見ろよあいつだぜ真波ってやつと互角に戦ってたやつ！！」
「あいつ確か最初集団のとこで一部に喧嘩売ってたやつじゃね？？」
「いや、確か逆じゃなかったか？？」




うわ、どうでもいい事言ってるよ。









それからたまに真波に会うと少し自転車について話したりしてた。









楽しかったけど・・・









一緒にいるとからかわれる。




真波のファンらしき奴らには絡まれる。







”私が２位だったのは仕方が無い。”



なんでかそれを聞いてると腹が立って来て・・・



真波は何も悪くないのに・・・





あの時の話を思い出話程度に話した真波にキレてしまった。









それから気まずくなってしまって・・・・




すれ違っても無視だったり・・・









いつの間にかたまに真波の話をされると怒るようになってしまった。






真波があの時の話をするだけで・・・






真波は何も悪くない。








謝ろうにも謝れない。









ただいつも思い返して心の中で謝るだけ。









なんで素直に言えないんだろう。






別に好きだとか真波に恋愛感情を抱いてるわけじゃない。








一人の友達として接することはできないんだろうか？









・









・









『ごめんね真波・・・』

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