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ファンサを20個 ページ21
僕は言った。
Aが僕の幼馴染であること、そして僕の初恋相手であること。
「ねえ、A。」
「は、はい…」
顔を真っ赤にして俯いてるAを今すぐに抱きしめたい気持ちを抑え、落ち着いて僕の気持ちを言う。
「楽屋にAを呼ぶあの日より何年も前から…」
「あなたが好きです。」
「僕と付き合ってもらえませんか？」
「…も…くて…とし…しく…ます…」
Aは小さい声でボソボソッと返事をしたようだが聞こえない。
「ごめん、なんて？」
「私も…天月くんとしてじゃなくて…翔太として好きです…よろしくお願いします…」
ずっと聞きたかった言葉。
Aの口から聞きたかった言葉。
幸せとはこのことを言うんだ。
嬉しくてついAを抱きしめる。
楽屋で抱きしめたときとはまた違う感情を持って。
「A、好き。」
「わっ私もっ！」
今の季節が冬とは思えないほど僕らの体温は高かった。
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作者名：クスア | 作成日時：2020年1月10日 22時
