実は認知貰ってました【天月】 (ページ13)

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ファンサが12個ページ13

お出かけの日まで1週間を切り、まだもやもや感がある中で仕事をする。

なんか集中できないなぁ…。

休憩として久しぶりに屋上にでも行こうかな…

ガチャ…キィィィィ…

屋上はあまり使われておらず、ドアも古い。

風が心地よい。

柵の方まで足を運ぶ。

「なにしとんの、Aちゃん？」

ふと振り返ると折原先輩が。

折原先輩はみんなに『センラ』というあだ名で呼ばれており、先輩後輩関係なくみんなと仲の良い先輩だ。

「折原先輩…どうしてここに？」

「Aちゃんが屋上に行ったから？」

理由になってないですよ、と言いたいのを抑えそうですかと返す。

「最近調子悪いやん、どないしはったん？」

「考え事があって…」

「相談やったら乗るで？」

この折原先輩に任せなさい！と自分の胸を叩いている折原先輩。

少し面白くて笑みが溢れる。

「うん、Aちゃんは笑ってたほうがええで」

「…え？」

「笑ってたほうがかわええで！ってこと！！」

「ありがとうございます…」

「よし、じゃあ、休憩終わり！」

戻ろうか、と言ってドアを開けてくれる先輩。

お礼として今度チョコでもあげようかな…。