検索窓
今日:4 hit、昨日:0 hit、合計:20,612 hit

7話 無言の圧力 ページ9

本部より司令!本部より司令!

花薄荷はそう鳴いた。


一瞬身構えた炭治郎だったが、安心しろとAは言った。

『本部に報告するなんてそんな野暮なことはしない。バレたらまあ、そのとき考えればいいさ。』

バレたらとてつもなく面倒なことになる。最悪柱会議になりかねん。その事を知って、なおかつ面倒くさがりなAはあえて言わない。

………あの冨岡義勇も鱗滝左近次も、何も言わないのだ。これにはなにかあるに違いない。そう踏んだのだ。


とまあ、呑気にカステラを頬張る。

『んで、花ちゃん。司令を。』

「最近!南東ノ方角二テ、行方不明者続出!三日後、南東ノ方角二向カウベシ!!向カウベシ!!」

『えっ三日後でいいの?』

「近イカラナ。ソレニ今ベツノ隊員モ向カッテル!三日後合流!」


つんつん。さりげなく、カステラをつつくき食べた花薄荷。

Aは別に気にしてもいないように、湯のみをあおる。

『フーン誰だろ。』

「冨岡義勇ゥ!!」


『ブフッッ!??、??!!』

花薄荷がそう言い切るか、Aがお茶を吹き出すかほぼ同じタイミングだった。

「Aさん!???!?ほんと義勇さんと何かあったんですか!!!」

咄嗟に炭治郎は背中をさすり、落ち着いた頃、もう一度ゆっくりお茶を飲ませた。

『ケホッ……はぁ、ありがとう。いや、そのだな…昔』

「昔。」

『追いかけられたことがあって、無言で……。』

「無言で。」

『小一時間。』

「小一時間!?」

無言の圧力。それがとても怖かったとAは言う。今となっては何がしたかったのかよく分からない。真相は彼のみぞ知る………



『というか、柱が向かうぐらいの任務なのに何故、甲の私が……。』

Aの口からそれはそれは、大きなため息が出たのだった。












あたりはすっかり明るくなり、鳥のさえずりさえ聞こえ始め、禰豆子もウトウトと箱に入る。

けが人を夜更かしさせてしまったのは申し訳ないが、久しぶりに楽しい話が聞けてAは楽しかった。二人とも大きな欠伸をしたので、昼まで睡眠を撮ることにした。




布団に潜り朝日を遮断すれば。すぐに眠れた。



お休みなさい。









大正コソコソ噂話

Aは、冨岡に無言で追いかけられたことがあり、それが少々トラウマなのだ!あのとき追いかけられた理由はもはや冨岡しか分からないだろう。

そのとき甘露寺はAにも春が来た!と喜んだそうな。Aは全否定した。冨岡は少しへこんだ。

8話 草の呼吸→←6話 かすていら



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.8/10 (38 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
115人がお気に入り
設定タグ:鬼滅の刃 , 竈門炭治郎 , 甘露寺蜜璃   
作品ジャンル:アニメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:八咫烏@地獄鴉 | 作成日時:2019年9月15日 12時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。