エピソード36 自分のことのように ページ37
合格発表当日。
自分の合否じゃないのに、緊張して寝付けなかった。
鏡を見ればクマができててブスがよりブスになっていた。
受かったら連絡してね、ってLINEしといたからきっとしてくれると思う。
出久も勝己も受かってないとは考えたくないけど、最悪の事態だったら連絡くれない気がする。
祈るようにスマホを握りしめた。あ、危ない。あんま握りしめると壊れる。
中学時代で握力は70kgぐらいで、ゴリラじゃん、って思った。
小さい頃から受けてた英才教育のおかげで私の身体能力は人並みはある。
文化部だったけど色んな部活に助っ人として呼ばれたりもした。
まあ、私の武勇伝はまた後ほどね。
「LINE♪」
LINE特有の着信音がした瞬間、反射的にスマホを見た。2件の通知。
2人とも、同時とかどんだけ仲いいんだか。
前世は夫婦かな、なんて馬鹿なことを考えながら、液晶をタップした。
画面を見た瞬間、目が潤む。
2人揃って、私たちが望んでいた2文字。
『合、格……！！』
口を手で押さえながら、やっとのことでおめでとう、と5文字を打った。
緊張していた心も今では嘘のようになくなって、代わりに嬉しさと興奮が巻き起こる。
倍率は300倍。それでも2人は、自らの力で掴み取った。誇りにできるほどの偉業だ。
今は嬉しさで胸がいっぱい。
嬉し涙を生まれて初めて流したかもしれない。
悲しい涙は目に熱を帯びて、鼻がツンとして、喉が締め上げられるけど…
嬉し涙は、自然と目からこぼれ落ちる。
その感覚が初めてで、不思議な感じがした。
人の喜びを自分のことに喜べる。それって、こういうことを言うんだなって改めて思う。
2人の合格に喜びまくると同時に、これから始まる高校生活に期待を膨らませた。
妄想、とか気持ち悪いかもしれないけど
オレンジ色の空の下、3人で笑いながら帰る姿を想像すると自然と口元が緩んだ。
楽しみな気持ちと、嬉しい気持ちでいっぱいだった。
興奮し過ぎて息苦しかったから、深呼吸をすればまたあったかい感情が湧き上がる。
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胡桃 - たくあんさん» 了解です！やっぱ爆豪くんですよね！！ (2018年4月30日 21時) (
レス) id: 7378d7060e (このIDを非表示/違反報告)
たくあん - オチは爆豪がいい！ゼッッッッッタイ爆豪！ (2018年4月29日 16時) (レス) id: 3a6807fdc3 (このIDを非表示/違反報告)
、 - 実在する人物、団体、アニメキャラ等を扱う二次創作になりますのでオリジナルフラグ外して下さい。違反行為なので違反報告の対象になります (2018年3月24日 18時) (レス) id: f71214a95d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：胡桃 | 作成日時：2018年3月24日 17時
