エピソード26 急な客人 ページ28
奇跡というのは、本当に起こるらしい。
入試まであと1週間を切った時、とあるお客様が我が家を訪ねて来た。
時計を見ればお昼過ぎ。特に誰かと会う約束なんてしてないのに、一体誰だろう。
不思議に思いながら家の大きな扉を開けた。
お金はないけど父さんは人気プロヒーローだったから家は豪邸だ。
まるで中世の西洋のお城なような作りになっている。
なのに扉はカード式の超ハイテク装置が付いているという、なんとも統一感のない家。
扉を開ければ、そこには驚くべきお客様がいた。
『根津校長に、イレイザーヘッド…！？』
私は前にも言った通りヒーローヲタク。デクさえも私に情報量には勝てないほどのヲタクだ。
根津校長は、私も目指している世界的にも有名なあの超名門校、雄英高校の校長先生。
そしてイレイザーヘッドは、メディア露出を嫌うけどヒーローとして名高い功績を残している。
私はたしかに父さんと母さんのヒーローの姿に憧れて、ヒーローを目指している。
けど、私は熱狂的なイレイザーヘッドのファンで自分でも気持ち悪いと思うほど知り尽くしている。
1時期は狂ったように陶酔していた。今はそこまでではないけど純粋に好きだ。
根津「やあ！君が明星Aさんだね？」
可愛らしい風貌をしているが、彼はハイスペック。私の何百倍も頭のいい人。
何を考えて、何を思い、そして何を果たすためにここにいるのか…。
はたまた、私がどんな反応をして、どんな結論を出すのかまで予測済みなのかもしれない。
そう考えると、ぶるりと身震いをしてしまった。割とビビりなのが気づかれてないといいが。
キッチンで久しぶりに使う紅茶カップを軽く漱ぎ、お菓子の準備をした。
根津校長には悪いけど、私はあのイレイザーヘッドがうちに来ていることが本当に信じられなくて、
何度も頬を抓ったり、心の中で発狂してた。死ぬほど胸が締め付けられてる。
洋服もっと可愛いの着とけばよかったな、なんて今更後悔してる自分がいる。
ここまでくると、この気持ちは最早恋心に近いかもしれない。
暫くして紅茶を蒸らし終えると、ソファーに腰掛ける2人の元へ足を運ぶ。
『粗茶でございます。。』
本当に家に誰か来るなんて思いもしなかったから、つい敬語が片言になってしまう。
中学では既習してるけど、実際使うのって難しい。
大人はいつもこんな言葉を使わなきゃいけないのか、と思うと頭が痛くなる。
で、用件は一体なんなんだろう…？
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胡桃 - たくあんさん» 了解です！やっぱ爆豪くんですよね！！ (2018年4月30日 21時) (
レス) id: 7378d7060e (このIDを非表示/違反報告)
たくあん - オチは爆豪がいい！ゼッッッッッタイ爆豪！ (2018年4月29日 16時) (レス) id: 3a6807fdc3 (このIDを非表示/違反報告)
、 - 実在する人物、団体、アニメキャラ等を扱う二次創作になりますのでオリジナルフラグ外して下さい。違反行為なので違反報告の対象になります (2018年3月24日 18時) (レス) id: f71214a95d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：胡桃 | 作成日時：2018年3月24日 17時
