エピソード19 授かる力 ページ21
朝ごはんを食べ終わって黒霧さんと他愛もない雑談をしながらお皿を洗った後、
私は死柄木さんに呼ばれてとある部屋へ入った。
耳にぴーんと響くモスキートーンが鳴ったと思えば、モニターには先生の声だけが流れる。
先生「A、今から君に個性をあげよう。さて、どんな個性がいい？」
死柄木「どんなものでもいい、Aの好きなのでいいから。」
この世界に生きる個性は、全て神様が身勝手に決めたものであって。
ただ人間は与えられたものをただその運命に従うだけ。
そんな中、私には決定権がある。肯定する権利も、否定する権利も存在する。
要するに、難しいのだ。
個性は喉から手が出るほど欲しいものだが、いざ言えとなると迷ってしまう。
先生「どうやら…決まってないみたいだね。」
呆れたように言葉を紡ぐ。
『すみません、』
先生「それじゃあ、私と弔から個性をプレゼントするよ。」
2人が考えてくれた個性なら、私も意義なんてない。
『ありがとうございます』
無理に迷うよりも、誰かに割り当てられた方が考える手間も省ける。
感謝の言葉を伝えることで、同意したということを伝えた。
死柄木さんに促され、お昼の医者ドラマに出てきそうな手術台に寝る。
ちょっと怖い←
死柄木「指…震えてる。」
彼は、小さなことにだって敏感に気づける。大きな手で、私の震える手を包んだ。
死柄木「大丈夫、怖くない。」
彼の赤が、柔らかく細められる。こんな風にふんわりと笑った顔が、一番綺麗だ。
手も気づけば震えが収まっていて、彼の微笑みに私も笑い返す。
「相手に心配かけたくないんだったら、心の底から笑いなさい。」
母さんの名言。上辺だけの笑顔は、人を不快にさせてしまうことだってあるから。
首筋にチクリと小さな痛みが馳ったと思えば
睡魔が私を襲い、その力に飲み込まれて
瞼が重くなり、脳の命令に反するように視界が漆黒に落ちて行った。
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胡桃 - たくあんさん» 了解です！やっぱ爆豪くんですよね！！ (2018年4月30日 21時) (
レス) id: 7378d7060e (このIDを非表示/違反報告)
たくあん - オチは爆豪がいい！ゼッッッッッタイ爆豪！ (2018年4月29日 16時) (レス) id: 3a6807fdc3 (このIDを非表示/違反報告)
、 - 実在する人物、団体、アニメキャラ等を扱う二次創作になりますのでオリジナルフラグ外して下さい。違反行為なので違反報告の対象になります (2018年3月24日 18時) (レス) id: f71214a95d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：胡桃 | 作成日時：2018年3月24日 17時
