エピソード13 オカン ページ15
それから私は、個性を授かるためにここにお世話になることになった。
一旦帰って、服やら日用品やら、修学旅行にでも行くかのように荷作りをしながら
真剣に考えていた。
期間は1週間。それまでに答えを出さなければいけない。
父さんや母さんに誇れるヒーローになって、強く生きる。
そのためには個性が必要。
でも、個性を手に入れるのには敵連合に入らなければいけない。
死柄木さんにも恩返しがしたい…。
考えれば考えるほど迷宮入りしていって、頭がショートする。
今までで一番迷っている。きっとこの選択は人生を左右する大事なもの。
私が一番後悔せずに生きられる方法は…。
荷作りを済ませて、夕方までにはアジトに行けた。
バーにはカウンター席に座る死柄木さんと、黒いモヤを纏った人。
そういえば、この間レストランで喋った時に、黒霧さんっていう人の話をしてたっけ？
だとしたら、あの人は黒霧さんかな？
『今日からお世話になります、明星Aです。よろしくお願いします。』
黒いモヤ…訳して黒モヤさんに向かってお辞儀する。
「黒霧です。短い間ですが、よろしくお願いしますね。」
子供相手にここまで丁寧に挨拶してくれた。真面目さが伺える。
やっぱり、黒モヤさんは黒霧さんだったか。少しは話を聞いてるから何となく人柄はわかるよ。
そのあと、死柄木さんに私の部屋を紹介してもらって荷物を片付けた。
1人にしては広くて、シンプルな生活感0の家具はあまりに物寂しかった。
気を紛らわすために、勉強したり音楽かけたりするけど…。あんまり効果ないかも。
日も暮れる頃に自室から出て、バーに行くとご飯のいい匂いがして。
キッチンを覗くと、黒霧さんが手際良く夕食を作っていた。
黒霧「もうすぐ出来ますから、カウンターで待っててくださいね。」
オカンだ。間違いなくオカンだ(2回言うの大丈夫←)。
表情はあんま読み取れないけど、少し微笑んだように思見えた。
『なんか、誰かにご飯作ってもらうの久しぶりだな…。』
黒霧「そうですか。ここに来れば、毎日お作りしますよ？」
遠回しに、勧誘してくるのはちょっとやめようか？その笑顔、怖いよ。
でも、それはまるで家族にならないかって言ってるみたいで…(決して変な意味じゃないよ？)。
何気ない勧誘も、私からしたら胸がポッとあったかくなる一言だった。
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胡桃 - たくあんさん» 了解です！やっぱ爆豪くんですよね！！ (2018年4月30日 21時) (
レス) id: 7378d7060e (このIDを非表示/違反報告)
たくあん - オチは爆豪がいい！ゼッッッッッタイ爆豪！ (2018年4月29日 16時) (レス) id: 3a6807fdc3 (このIDを非表示/違反報告)
、 - 実在する人物、団体、アニメキャラ等を扱う二次創作になりますのでオリジナルフラグ外して下さい。違反行為なので違反報告の対象になります (2018年3月24日 18時) (レス) id: f71214a95d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：胡桃 | 作成日時：2018年3月24日 17時
