20話 ページ23
…ん?
ここ俺の部屋だよな…?なんで橘先輩が部屋に居るんだ…?でなんで橘先輩は寝ているんだ…?そしてなんで俺は手を握っているんだ…!?
一気に流れ込んでくる意味のわからない状況に戸惑いを隠せない
この状況を必死で理解しようとあたふたしていると目を覚ましたのか橘先輩が凄い勢いでガバッと起きた
『国見くん!起きて大丈夫なの!?』
国「え、あの」
『ちゃんと寝てなきゃ!寝てた時凄いうなされてて熱も高かったんだよ、風邪の時って何がいいんだっけ!?ゼリー?フルーツ?それとも…』
国「ちょ!待ってください!」
『お粥か!え?何?』
国「えっと、色々意味がわからないんですけど、まずなんで俺の家知ってるんですか、でなんで橘先輩が俺の部屋に居るんですか」
『家は及川に聞いた、でインターホンを押したら国見くんのお母さんが出てくれて、国見くんが寝てるって言われたから買ったものだけ渡して帰ろうと思ったんだけど、国見くんのお母さんに「どうぞ入って!」って言われて…』
…母さん絶対誤解してるだろ、と両手で顔を覆いながら呆れていると、思い出したように橘先輩のお説教が始まった
『あ!国見くん家の方向同じとか言ってたのに真逆だったじゃない!しかもなかなか距離あるし!だから風邪ひいたんだよ!もお!送ってくれるのはものすごくありがたいけど!だいたい…』
…怒られてるのは分かってるんだけど、感謝なのかお説教なのかごちゃごちゃになっている橘先輩がなんだか面白くて笑いを堪えるのに必死になっている
『ちょっと国見くん聞いてる!?』
国「…聞いてます…w」
『国見くん!もお!私ほんっとに怒ってるんだよ!?』
国「…すみませんw」
もう我慢できないと思い笑っている俺を見ると、怒っていたはずの橘先輩も呆れたように笑っていた
『良かった、元気になって』
国「…なんでそんなに…」
『…なんでそんなに心配するかって言いたいのかな…そりゃ心配だよ、めったに風邪ひかない国見くんが風邪ひいくなんて…』
国「よくそんな事知ってますね」
『え、いやたまたまだよ…!」
ちょっと焦ったように言う橘先輩を見て俺がまた笑っていると「もう!」と怒られた
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Rumiri@Rumiria(プロフ) - あいらさん» ありがとうございます!頑張ります!ぜひ新作も読んでみてください!←ちゃっかり宣伝ごめなさいm(。>__<。)m (2018年7月8日 21時) (レス) id: bcd6d21695 (このIDを非表示/違反報告)
あいら - 完結おめでとうございます!!とっても面白かったです!!これからも頑張ってください!! (2018年7月8日 17時) (レス) id: a9ad5c74ff (このIDを非表示/違反報告)
Rumiri@Rumiria(プロフ) - あいらさん» コメントありがとうございます!こうしてコメント頂けることが何よりの支えとなっております!更新頑張ります(≧∇≦) (2018年7月6日 22時) (レス) id: bcd6d21695 (このIDを非表示/違反報告)
あいら - とっても面白いです!!これからも更新頑張ってください!!私は、国見ちゃんが最推しなのでこの小説はすっごく好きです!!!これからも更新頑張ってください!!(2回目) (2018年7月6日 20時) (レス) id: a9ad5c74ff (このIDを非表示/違反報告)
Rumiri@Rumiria(プロフ) - ふでばこポテトさん» コメントありがとうございます!そう言っていただけて嬉しいです( ´>ω<)たくさん泣いていただけるように頑張ります!w (2018年1月25日 18時) (レス) id: bcd6d21695 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:七味子 | 作成日時:2017年12月31日 3時