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29話 ページ33

合宿2日目もやっと終わり…

あぁ…まだ明日もあるのか






顔を洗おうと体育館の外に出ると
黒尾さんと_______________橘先輩が居た




隠れる必要も無いけど咄嗟に隠れてしまう







黒「2人で話すのって久しぶりだな」




『確かにそうだね』





何だか盗み聞きしに来たようで居た堪れない気持ちになるな…





黒「そっちで上手くやれてんの」





『うん。それなりに』





黒「そっか…」




さっきから2人の会話がなかなか続かない。
幼馴染なのにこんなに続かないもんなのか





黒「なんか久しぶりすぎて何話していいかわかんねぇな」


と、笑いながら言った黒尾さんに橘先輩も困ったように『そうだね』と笑顔を向ける





黒「…おばさんから聞いたんだけどさ」

何故か少し悩んだように言った



『ん?』


おばさん…はきっと橘先輩のお母さんだろう





黒「今度こっち戻ってくる事になったんだってな」





『あ、やっぱり知ってたんだ』





その2人の会話に一瞬動きが止まった

及川さん達もなにも言ってなかったし、俺自身聞いたこともなかった







だがその後にもっと驚く話を聞くことになった




黒「…なぁ」





『ん?』



黒尾さんはさっきよりも深く悩み、橘先輩に言った





黒「…もっかい付き合わねぇ?」




その言葉に唖然とした…
もう一回…という事は以前付き合っていたということだ。

なんで別れたんだ…?喧嘩?
いや、幼馴染なんだから喧嘩ぐらいいくらでもしてきたはずだ。そんなことでは別れないだろう

答えはすぐに分かった





黒「Aが宮城に行くってなって、遠距離は辛いからって別れただろ…」



『うん…そうだね』



少しの沈黙のあと黒尾さんが橘先輩を抱き寄せ、肩におでこを当てる

ふと俺は目を逸らした





黒「…俺さ、Aのこと…まだ好きなんだわ」





『クロ…』




黒「あん時みたいに''鉄朗''って読んでくんねーの?」




『…鉄朗』




何だか耳を塞ぎたくなるのはなんでだろうか。すごく心の内がモヤモヤしている。






黒「…なぁ、ダメ?…」







『っ…今はまだ分かんない…』





少しの沈黙の後黒尾さんが「そうか…」と言った


俺は逸らしていた目を2人に向けた


『…ごめん』



黒尾さんは橘先輩の頭に手を乗せる

黒「Aが謝ることじゃねーよ」




そう言って笑顔で返すが…

俺には悲しい顔をしているように見えた

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Rumiri@Rumiria(プロフ) - あいらさん» ありがとうございます!頑張ります!ぜひ新作も読んでみてください!←ちゃっかり宣伝ごめなさいm(。>__<。)m (2018年7月8日 21時) (レス) id: bcd6d21695 (このIDを非表示/違反報告)
あいら - 完結おめでとうございます!!とっても面白かったです!!これからも頑張ってください!! (2018年7月8日 17時) (レス) id: a9ad5c74ff (このIDを非表示/違反報告)
Rumiri@Rumiria(プロフ) - あいらさん» コメントありがとうございます!こうしてコメント頂けることが何よりの支えとなっております!更新頑張ります(≧∇≦) (2018年7月6日 22時) (レス) id: bcd6d21695 (このIDを非表示/違反報告)
あいら - とっても面白いです!!これからも更新頑張ってください!!私は、国見ちゃんが最推しなのでこの小説はすっごく好きです!!!これからも更新頑張ってください!!(2回目) (2018年7月6日 20時) (レス) id: a9ad5c74ff (このIDを非表示/違反報告)
Rumiri@Rumiria(プロフ) - ふでばこポテトさん» コメントありがとうございます!そう言っていただけて嬉しいです( ´>ω<)たくさん泣いていただけるように頑張ります!w (2018年1月25日 18時) (レス) id: bcd6d21695 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:七味子 | 作成日時:2017年12月31日 3時

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