マリーゴールド 【松村北斗】

マリーゴールド ページ10

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高校生活は終わって大学生になるまでの春休みになった。

特にすることもなく家にずっと居るか北斗が家に来るか

私が北斗の家に行くかその3択で2週間が過ぎた頃。

「なぁ今から旅行行かね？」

急な北斗からの提案だった。

『え！？今から？』

「うん」

『ホテルは？』

「旅館予約した」

『いいけど急にどうしたの！？』

「前から決めてたお母さん達にも話つけてる」

どうやら詳しく聞くと旅行の計画は1年前から決めてて

半年前に飛行機の予約や宿泊場所の予約は取っていたらしい。

サプライズにしたかったから当日まで黙ってたらしい。

『どこ行くの？』

「青森県」

『青森県！？』

「桜綺麗なんだって見に行こ」

『楽しみになってきたかも』

「北海道も行くよ」

『飛行機何時からなの？』

「5時」

時計を見ると短い針は1を指していた。

『…あと4時間』

「用意はお母さんしてくれてるみたいだから」

『私の身支度だけ？』

「そう」

『…頑張るね』

「俺も1回家帰って服着替えて用意持ってくるわ」

『うんじゃあ後でね』

「すぐ帰ってくるね」

北斗が居なくなってシーンとした部屋私は焦っていた。

『化粧して服着替えて…絶対間に合わん！』

ブツブツと唱えながらもテキパキと用意をして

完成したのは2時間後のことだった。

その間に勿論北斗は帰って来てて眠っていた。

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