マリーゴールド ページ5
·
卒業式が始まった。
保護者席を見るとお母さんとお兄と大我くん
私のお母さんの隣に北斗のお母さんとお父さんが座っていた。
自分の場所に着席をして隣の北斗と小さな声で話す。
『北斗お母さんとお父さん来てるよ』
「Aのお母さんの隣だよね？」
『仲良くなったのかな？』
「昔から面識はあるしね」
『やっぱり北斗のお母さん綺麗だねお父さんイケメンだし』
「ほんとに？」
『だから北斗みたいなイケメンが産まれたんだね』
「じゃあ俺らの子供も美人かイケメンだね」
『何それ照れる』
「結婚しよーねいつかは」
『うん』
「眠いでしょ？」
『うん』
「寝ていいよ起こしてあげる」
『うんおやすみ』
「おやすみ」
北斗から肩をトントンとされて目を覚ますと
退場の音楽が流れていた。
『起こしてくれてありがとうもう終わったんだ』
「卒業証書貰うのはクラス代表1人だからね」
『そっか』
拍手の音がこだまする中私達は体育館の外に足を進める。
「Aお疲れ様」
『ありがとう人酔いした』
2人で木陰で休んでいると女の子達が北斗に声を掛ける。
内容は一緒に写真を撮って欲しいということだった。
『撮ってきなよ』
「…ごめんね俺君達と撮れない」
えーなんでー？と女の子達は問いただす。
「Aとの写真以外要らないから」
きっぱり言うと女の子達は不満を零しながら去って行った。
『ちょっと可哀想じゃない？』
「勝手にインスタあげられるくらいなら撮らない方がいい」
『そっかその考え方好き』
「まぁ俺はAをインスタにあげてるけどね」
『…許さん』
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 277人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：花桜彩 | 作成日時：2021年5月21日 2時
