マリーゴールド ページ36
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とっておきの場所というのは祭会場から離れた河川敷だった。
人はちらほら居るけれど多くは無い。
『はぁ〜疲れた〜』
河川敷の芝生に寝転がる。
「人多かったもんね」
『良くこんな場所知ってたね』
「小さい頃よく来てたから」
『ひとりで？』
「うんひとりで」
『私にも教えて欲しかったよ』
「今日教えたじゃん」
『まぁそーだけど』
ヒューーーーーーーードーーーン！！ﾊﾟﾁﾊﾟﾁﾊﾟﾁﾊﾟﾁ
『っわ！綺麗！！』
「めっちゃ見えるよねここ」
『北斗って本当に天才？』
「それほどでも」
『ねぇ』
「ん？」
『来年も来たいね』
「来年も再来年も10年後も行こうね」
『うん！』
『あぁ花火終わっちゃったねぇ』
「綺麗だったね」
『連れて来てくれてありがとう北斗』
「こちらこそ一緒に来てくれてありがとう」
『さぁ！お腹いっぱいで浴衣きついから帰ろー！』
「早く言いなよ」
『嘘だよ、ほんとは人酔いした』
「教えてって言ったよね」
『河川敷来たら楽になったから大丈夫』
「それならいいけどさ」
『ただいまー』
「お邪魔します」
母「おかえり、人多かったでしょ？」
『まぁまぁ多かったね？』
「うん」
母「今日は泊まってく？」
『そうしようかな、北斗は？実家帰る？』
「帰ろうかな」
『じゃあ明日迎えに来てね』
「うん分かった、お母さんおやすみなさい」
母「おやすみなさい気をつけて帰るのよ」
「Aおやすみ」
『おやすみまた明日ね』
「うん」
続く
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作者名：花桜彩 | 作成日時：2021年5月21日 2時
